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ソフトブレーン Research Memo(5):1Qは四半期ベースで2四半期連続の増収増益、回復色が鮮明に

注目トピックス 日本株
■決算動向

(1)2014年12月期 第1四半期の業績

2014年4月25日付で発表されたソフトブレーン<4779>の2014年12月期 第1四半期(2014年1-3月期)の連結業績は、売上高が前年同期比24.3%増の1,226百万円、営業利益が同87.2%増の145百万円、経常利益が同92.5%増の144百万円、四半期純利益が同31.3%増の62百万円となり、四半期ベースでは2四半期連続の増収増益と、回復色が鮮明となった。

売上高、営業利益ともにすべての事業セグメントで前年同期を上回ったことが特徴だが、なかでも事業構造改革を実施した「システム開発事業」の損益改善が営業利益の増加に大きく寄与した。

四半期純利益の増益率が経常利益と比較して低くなっているが、これは実効税率が上昇したことに加えて、連結子会社の収益拡大により少数株主持分利益が増加したことが要因となっている。通期会社計画に対する進捗率では売上高、営業利益ともに25%をやや上回る水準となった。「eセールスマネージャー関連事業」の受注案件において一部前倒しで第1四半期に売上計上されたこともあるが、それを考慮しても順調な滑り出しになったと言えそうだ。セグメント別の状況は以下のとおり。

○eセールスマネージャー関連事業

「eセールスマネージャー関連事業」の業績は、売上高が前年同期比12.1%増の625百万円、セグメント利益が同7.2%増の78百万円と増収増益となった。当四半期においては「eセールスマネージャー」の操作性を向上するための大幅なデザイン刷新を2月末に実施した。企業のIT投資マインドが改善していることもあって、オンプレミス型、クラウド型とも順調に売上を伸ばした。また、2013年10月に業務提携した大塚商会<4768>を経由した受注も着実に増加した。子会社で展開している営業マン育成コンサルティングや営業スキルトレーニングなどサービス事業に関しても、引き続き堅調に推移した。

セグメント利益率は、機能拡充のための開発費増加や、人件費、販促費などの増加により、12.5%と前年同期比で0.6ポイント低下したものの、増収効果により4四半期ぶりの増益となった。

○フィールドマーケティング事業

「フィールドマーケティング事業」の業績は、売上高が前年同期比33.5%増の373百万円、セグメント利益が同1.1%増の64百万円と堅調に推移した。主要顧客である消費財メーカーを中心に、店頭でのフィールド活動事業が売上を拡大した。

セグメント利益が微増にとどまったが、これは事業拡大のため人員を増強したことに加えて、一部収益性の低い案件の売上構成比が上昇したことが影響した。

○システム開発事業

「システム開発事業」の業績は、売上高が前年同期比93.6%増の116百万円、セグメント損失が5百万円(前年同期は55百万円の損失)と大幅に赤字幅を縮小させた。前年の第1四半期は特定顧客の不採算プロジェクト発生による影響が残っていたが、同プロジェクトも前年第2四半期には収束し、また、2013年9月には事業構造改革として中国子会社を売却して固定費負担を軽減したことで、損益的にはほぼ収支均衡ラインを維持できる体制となっている。

○その他事業

「その他事業」の業績は、売上高が前年同期比24.8%増の111百万円、セグメント利益が7百万円(前年同期は8百万円の損失)と黒字転換した。子会社のソフトブレーン・インテグレーション、ダイヤモンド・ビジネス企画ともに収益が改善した。特にソフトブレーン・インテグレーションで取り組んでいるスマートデバイスを用いた業務コンサルティングサービス事業は、「eセールスマネージャー」とのシナジー効果もあって好調に推移した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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