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注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニー、不動産セクター、サイバーダインなど

注目トピックス 日本株

ソニー<6758>:1609円(前日比-36円)
売り先行。前日に経営方針説明会を開催、今期中に構造改革をやり切るとの姿勢が示されたほか、来期営業利益4000億円レベルを目指すといったコメントもなされているもよう。ただ、具体策などは示されず、前日に期待感が高まった反動が先行する状況になっているもよう。アナリストの見方には強弱感が対立しているが、野村では迷走感はより強まっているとの指摘、ドイツ証券ではテレビ黒字化やスマホ増益の道筋は見えずと。

不動産セクター
業種別上昇率トップ。東京駅隣接の大型オフィス「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」をセキュアードキャピタルが1800億円超での売却プロセスに入ったと伝わっている。三菱UFJでは、目標通りの価格で取引された場合のキャップレートは2%台後半と試算している。このように、不動産価格の回復を示す取引が増加してきていることが評価材料とされているようだ。本日は一部、含み資産関連株にも買いが優勢となっている。

資生堂<4911>:1677円(同-31円)
さえない。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。目標株価も1670円から1400円に引き下げへ。人件費増やマーケティング費増などコストアップ要因を織り込み業績予想を下方修正、今期は第1四半期から第3四半期まで営業減益が続くと予想しているようだ。構造改革の効果が出るまでは時間が必要とも。

日本電産<6594>:5857円(同+199円)
大幅に4日続伸。シティでは目標株価6800円で買い推奨を継続、直近の株価下落は押し目買いの好機としている。中期の成長戦略を着実に進めて利益率改善を実現していることなどを高評価と。前日にはSMBC日興証券が投資評価「1」継続で目標株価を7900円に引き上げ、自動車電装化の恩恵を受ける代表銘柄と位置づけている。アナリストの評価の高まりなどが反映される展開にも。

東レ<3402>:652円(同+16円)
しっかり。前日には1000億円のCB発行、並びに、上限200億円の自己株式取得枠設定を発表している。CBの転換価額は891円で前日終値比のアップ率は40.09%、潜在株比率は7.15%となる見込み。自社株買いに関しては発行済み株式数の2.21%に当たる3600万株が上限、本日の立会外取引では2000万株超の買付を実施している。CBには一定の転換制限が付与されているため、ストレートに希薄化懸念が台頭しにくいもよう。目先的には需給期待が先行する形のようだ。

タツタ電線<5809>:508円(同-31円)
急反落。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も900円から470円に引き下げている。電磁波シールドフィルムを中心とした利益成長継続のシナリオが描きにくくなったと指摘。低価格スマホの普及と、ハイエンド機における設計仕様変更で使用箇所が減少しているもよう。足元で反発基調を強めた反動も顕在化へ。

楽天<4755>:1221円(同+44円)
大幅続伸。マッコーリーが投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げしており、リバウンドのきっかけ材料につながっているようだ。目標株価は1420円から1200円に引き下げており、株価の下落が投資判断格上げの主因になっているとみられる。新興市場も含めた株式市場の堅調な地合いも支援材料に。

APLIX<3727>:1889円(同+368円)
大幅続伸。世界初のタッチ式Beacon「MyBeacon touch」を開発した物色が継続している。iPhoneやiPad、iPod touchでもNFCと同様のサービスを簡単に実現することが可能と。20日には通信モジュールを2つ搭載した世界初のBeaconを開発したと発表するなど、直近でのポジティブなリリースが材料視され見直しの動きが強まっている。

芝浦電子<6957>:1769円(同+158円)
大幅続伸。昨日に引き続き、いちよしが投資判断を「B」から「A」へ、フェアバリューを1800円から2000円へとそれぞれ引き上げたことが材料視されている。NTCサーミスタ(温度センサ)が空調機器や家電向けなど従来からの用途に加えて、最近では自動車向けの新用途が伸びていると評価。同業他社とは規模や収益力での格差があり、NTCサーミスタ需要拡大の恩恵を十分に受けるとコメントしている。

ドリコム<3793>:2279円(同+186円)
大幅続伸。16日付けで、東洋証券が投資判断「バイ」でカバレッジを開始したことが引き続き材料視されているようだ。今期はネイディブアプリの主力タイトルである「フルボッコヒーローズ」、「ONE PIECE トレジャークルーズ」の推移に注目と。「ONE PIECE トレジャークルーズ」の収益寄与が2Q以降に本格化することにより、ネイディブアプリの売上増加がソーシャルゲームの売上減少を上回ると見込んでいる。

サイバーダイン<7779>:5980円(同+200円)
4日続伸。昨日は7月31日を基準日として1:5の株式分割を実施すると発表し急伸となり、引き続き、最低投資金額の引き下げを好材料視した動きとなっている。また、昨日開催された決算説明会では、「HAL」を中心とする医療機器の開発から医療サービスの展開など今後の成長戦略が示され、中長期的な成長期待があらためて高まる格好にも。



<KO>

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