アクセル Research Memo(9):組み込み機器向け次世代製品を2015年投入予定、顧客開拓を進める
[14/05/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■成長戦略
(2)その他市場向けの取り組み
アクセル<6730>の遊技機器市場以外の売上高は、ここ数年200百万円前後と伸び悩んでいるが、安定的に収益を確保している。医療機器や建設機械、デジタルサイネージなど産業機器に搭載される組み込み機器用グラフィックスLSIに関しては、それぞれのアプリケーションの市場規模が小さいため、売上高を一気に引き上げることは難しい。大きな売上伸張は難しいが、一度採用されると長期安定的に採用されるため、新規顧客の開拓を着実に進めていく方針だ。2015年には次世代製品「AG903」を投入する予定だ。
一方、子会社のニューゾーンで取り組んでいるデジタル簡易無線機向けLSIに関しては、2014年3月期に無線通信用LSI「NZ201」の開発を完了し、同製品を搭載した無線モジュール「NZ211M」の販売を本格開始する。
デジタル簡易無線システムは、主に河川における水量監視システムや駐車場監視システムなどに利用が想定されている。同社の通信モジュールはM2M(※)用途でのデータ伝送に適しているほか、従来製品よりも小型化、低コスト化を実現しており、これら市場において一定の需要があるとみられる。また、新規市場としてはIT化の著しい農業畜産分野での活用も期待される。田畑など遠隔地における様々な情報(静止画情報のほか温度、湿度などの環境データ)を送受信するためのツールとして期待される。海外の農業先進国では、既に同様のシステムを導入する事によって農業管理に関するイノベーションが進んでいるケースも多い。一方で、同市場ではPHSやWi-Fiなど様々な通信方式を使った競合品が出回っているのも事実である。このため、同社では2015年3月期を勝負の1年と位置付けており、今後の事業展開を判断する重要な年としている。
※M2M:Machine to Machineの略で、機械によるデータ通信を人間の手を介さずに行うことをコンセプトとして有する機器群を意味する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>
(2)その他市場向けの取り組み
アクセル<6730>の遊技機器市場以外の売上高は、ここ数年200百万円前後と伸び悩んでいるが、安定的に収益を確保している。医療機器や建設機械、デジタルサイネージなど産業機器に搭載される組み込み機器用グラフィックスLSIに関しては、それぞれのアプリケーションの市場規模が小さいため、売上高を一気に引き上げることは難しい。大きな売上伸張は難しいが、一度採用されると長期安定的に採用されるため、新規顧客の開拓を着実に進めていく方針だ。2015年には次世代製品「AG903」を投入する予定だ。
一方、子会社のニューゾーンで取り組んでいるデジタル簡易無線機向けLSIに関しては、2014年3月期に無線通信用LSI「NZ201」の開発を完了し、同製品を搭載した無線モジュール「NZ211M」の販売を本格開始する。
デジタル簡易無線システムは、主に河川における水量監視システムや駐車場監視システムなどに利用が想定されている。同社の通信モジュールはM2M(※)用途でのデータ伝送に適しているほか、従来製品よりも小型化、低コスト化を実現しており、これら市場において一定の需要があるとみられる。また、新規市場としてはIT化の著しい農業畜産分野での活用も期待される。田畑など遠隔地における様々な情報(静止画情報のほか温度、湿度などの環境データ)を送受信するためのツールとして期待される。海外の農業先進国では、既に同様のシステムを導入する事によって農業管理に関するイノベーションが進んでいるケースも多い。一方で、同市場ではPHSやWi-Fiなど様々な通信方式を使った競合品が出回っているのも事実である。このため、同社では2015年3月期を勝負の1年と位置付けており、今後の事業展開を判断する重要な年としている。
※M2M:Machine to Machineの略で、機械によるデータ通信を人間の手を介さずに行うことをコンセプトとして有する機器群を意味する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>