注目銘柄ダイジェスト(前場):三井不動産、清水建設、ヤマダ電機、ミクシィなど
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
三井不動産<8801>:3148円(前日比-192円)
急落。公募増資などで最大3245億円を調達すると発表しており、希薄化懸念などが強まる状況になっている。希薄化は12.5%程度となるようだ。同社では、調達資金は都心部を中心に計画するオフィスや商業施設などの再開発案件に投じる計画としている。良好な財務体質のなか、現段階でエクイティファイナンスを行う必要性などに対して疑念の声などが挙がっており、公募増資実施はサプライズと受け止められているようだ。なお、他社の追随なども懸念される格好から、不動産セクターは業種別下落率でトップに。
清水建設<1803>:662円(同+37円)
急伸。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も470円から740円に引き上げへ。前期決算で想定を上回る建築利益率の回復を確認、建築施工能力が相対的に高い同社では、受注残高の増加に伴ってROEが今後急回復していくと予想しているようだ。今期営業利益は会社計画の390億円に対して430億円を予想、来期以降も2割前後の増益基調を見込んでいる。なお、シティでは、大成建設<1801>と鹿島<1812>の投資判断を格上げしているもよう。
ヤマダ電機<9831>:397円(同+22円)
大幅反発で年初来高値を更新。CB1000億円の発行を発表、うち500億円を自己株式の取得資金に充てるとしており、目先の需給期待などが先行する状況のようだ。全て取得した場合は、発行済み株式数の16.79%に当たる1億5000万株を取得することになる。本日の立会外取引では、このうち、約3677万株を取得している。残りは証券会社一任方式で実施する予定。一方、CBの転換価額は540円と決定、前日終値比でのアップ率は44%。希薄化を抑制するスキームであるが、潜在株式数の比率は20.73%になっている。
東芝<6502>:413円(同+12円)
主力株の中で強い動きが目立つ。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を610円から645円に引き上げており、評価の高まりにつながっているようだ。NAND事業は、今後1-2年は持続可能なコスト競争優位性を確保できるとしている。また、NAND市況は6月に好転が予想されカタリストになっていくと。
ワコム<6727>:520円(同-23円)
大幅続落。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も800円から460円へと引き下げている。システム投資や人員増強、販促費増による固定費増加に対して、ブランド製品売上高は欧米市場向けを中心に下振れリスクが払拭できず、今期営業利益は会社計画の105億円に対して75億円にとどまると予想している。
FDK<6955>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。薄型リチウム電池を本格量産すると報じられている。今年度は年間500万個と前年度比25倍とし、16年度には2400万個に増やすとされている。新型クレジットカードの電源用に、欧米のカード大手に納入するもよう。業績の拡大に大きく貢献することになるとの期待感が優勢となっているようだ。
ファーマF<2929>:310円(同+36円)
買い先行。ドールとの共同開発による、発酵青バナナ末由来の新規機能性素材「バナファイン」が上市されることになったと発表したことが材料視されている。「バナファイン」は、最も身近な食品の一つであるバナナを開発テーマとして、未成熟な青バナナの果実部を原料とし、独自の発酵技術により開発した機能性食品素材と。
メディア<3815>:1350円(同+244円)
一時ストップ高。26日に、iPhoneに対応したアプリ「性格美男美女診断」の配信を開始したと発表したことが、引き続き材料視されているようだ。同アプリは、人気占い師・銀河玲監修のオリジナル性格診断と。値動きの軽さも材料視され、短期の値幅取り狙いの短期資金も集中し連日で需給面主導での上値追いとなっている。
ミクシィ<2121>:10190円(同+190円)
反発。昨日は信用取引規制の強化を背景に利益確定売りが先行したが、本日はあらためて値動きの軽さを材料視した短期資金による物色が賑わう展開となっている。昨晩の米国市場ではフェイスブックが約3.5%、グーグルが約2.4%上昇するなど、ネット関連などモメンタム株の上昇が安心感につながる格好にも。なお、同社のほか、クルーズ<2138>やガンホー<3765>など、ネット関連が総じて堅調推移となっている。
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