テラ---樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の臨床成績、卵巣がんにおける専門学術誌にて発表
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
バイオベンチャーのテラ<2191>は27日、独自技術である樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」について、再発卵巣がんに対する臨床効果と予後因子の検討に関する論文が、卵巣がんにおける専門学術誌である「Journal of Ovarian Research」(Journal of Ovarian Research 2014, 7:48)に掲載されたと発表。
卵巣は、骨盤内に存在しているため卵巣がんの症状が出るのが遅く、発見された時にはステージ3、4といった進行期と診断されることが多い。また、標準治療である抗がん剤治療による効果は上昇しているものの、全患者の55%が2年以内に、70%が5年以内に再発。再発した場合、抗がん剤治療を行うが、奏効率は平均して10-25%と低く、再発卵巣がんに対する新たな治療法が求められている。
解析の結果、杉山教授が開発したWT1ペプチドを用いた17症例では、71%において免疫応答が確認された。また、全56症例において、再発卵巣がんと診断された日とワクチンの初回投与からの生存期間中央値(Median Survival Time」)は、それぞれ30.4ヶ月と14.5ヶ月だった。
今回の研究では、再発卵巣がんに対して大阪大学大学院杉山治夫教授が開発した「WT1ペプチド」のがん抗原を用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の安全性と臨床効果の検証、生存期間延長に関係する因子の特定等を目的とし、テラの契約医療機関である医療法人社団医創会 セレンクリニックグループにおける卵巣がん56症例を対象に、解析を行っている。
解析の結果、がん抗原に対して効果的に免疫を誘導でき、生存期間への関与因子を分析する統計学的手法である(Cox比例ハザードモデル)により多変量解析したところ、ワクチンを投与する際、良好な栄養状態を維持することが生存期間延長に重要である可能性があった。
テラは、切除不能な進行膵がんにおいても樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の有用性に関する論文を5月に発表しており、現在、エビデンス(科学的根拠)の強化を加速している。また、樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の薬事承認取得を目指している。
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卵巣は、骨盤内に存在しているため卵巣がんの症状が出るのが遅く、発見された時にはステージ3、4といった進行期と診断されることが多い。また、標準治療である抗がん剤治療による効果は上昇しているものの、全患者の55%が2年以内に、70%が5年以内に再発。再発した場合、抗がん剤治療を行うが、奏効率は平均して10-25%と低く、再発卵巣がんに対する新たな治療法が求められている。
解析の結果、杉山教授が開発したWT1ペプチドを用いた17症例では、71%において免疫応答が確認された。また、全56症例において、再発卵巣がんと診断された日とワクチンの初回投与からの生存期間中央値(Median Survival Time」)は、それぞれ30.4ヶ月と14.5ヶ月だった。
今回の研究では、再発卵巣がんに対して大阪大学大学院杉山治夫教授が開発した「WT1ペプチド」のがん抗原を用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の安全性と臨床効果の検証、生存期間延長に関係する因子の特定等を目的とし、テラの契約医療機関である医療法人社団医創会 セレンクリニックグループにおける卵巣がん56症例を対象に、解析を行っている。
解析の結果、がん抗原に対して効果的に免疫を誘導でき、生存期間への関与因子を分析する統計学的手法である(Cox比例ハザードモデル)により多変量解析したところ、ワクチンを投与する際、良好な栄養状態を維持することが生存期間延長に重要である可能性があった。
テラは、切除不能な進行膵がんにおいても樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の有用性に関する論文を5月に発表しており、現在、エビデンス(科学的根拠)の強化を加速している。また、樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の薬事承認取得を目指している。
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