あらた Research Memo(13):物流センターの効率が着実に進捗、在庫回転率は大きく上昇
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)財務状況について
あらた<2733>の2014年3月末の総資産残高は前期末比で145億円増の2,212億円となった。主な増減項目は表のとおりで、増加分の大半は流動資産となっている。売上債権が69億円増加したほか、現預金が28億円増加した。また固定資産は新江南センターの稼働などにより有形固定資産が27億円増加している。資産側では、在庫が前期末比で0.2億円減少しているのは注目される。3月の駆け込み需要の影響もあるが、物流センターの効率が着実に進んでいることが寄与しているとみられ、在庫売上回転率は2013年3月期の17.8回から当期は18.89回と大きく上昇した。
一方、負債は前期末比125億円増加しており、流動負債、固定負債とも増加している。このうち有利子負債に関しては83億円増加の708億円となった。事業規模の拡大に加えて、新物流センター建設のための設備投資需要が拡大していることが、増加の要因となっている。この結果、D/Eレシオや自己資本比率が前期よりやや悪化しており、有利子負債の削減が今後の課題となる。ただ、現状は新たな物流センターの建設など設備投資需要が継続するため、しばらくは高水準が続くものとみられる。
収益性に関しては、前述したように人件費や間接費用の圧縮を主因として、売上高経常利益率が上昇したほか、総資産経常利益率や自己資本利益率もそれぞれ上昇しており、資産効率や資本効率からみても収益性が向上したことがうかがえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2)財務状況について
あらた<2733>の2014年3月末の総資産残高は前期末比で145億円増の2,212億円となった。主な増減項目は表のとおりで、増加分の大半は流動資産となっている。売上債権が69億円増加したほか、現預金が28億円増加した。また固定資産は新江南センターの稼働などにより有形固定資産が27億円増加している。資産側では、在庫が前期末比で0.2億円減少しているのは注目される。3月の駆け込み需要の影響もあるが、物流センターの効率が着実に進んでいることが寄与しているとみられ、在庫売上回転率は2013年3月期の17.8回から当期は18.89回と大きく上昇した。
一方、負債は前期末比125億円増加しており、流動負債、固定負債とも増加している。このうち有利子負債に関しては83億円増加の708億円となった。事業規模の拡大に加えて、新物流センター建設のための設備投資需要が拡大していることが、増加の要因となっている。この結果、D/Eレシオや自己資本比率が前期よりやや悪化しており、有利子負債の削減が今後の課題となる。ただ、現状は新たな物流センターの建設など設備投資需要が継続するため、しばらくは高水準が続くものとみられる。
収益性に関しては、前述したように人件費や間接費用の圧縮を主因として、売上高経常利益率が上昇したほか、総資産経常利益率や自己資本利益率もそれぞれ上昇しており、資産効率や資本効率からみても収益性が向上したことがうかがえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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