注目銘柄ダイジェスト(前場):サニックス、KLab、日本通信など
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
サニックス<4651>:1511円(前日比+111円)
急伸で年初来高値を更新。前日に中期経営計画を発表している。足元では期待感が先行していたものの、数値目標などを好感して一段高の展開になっている。前期営業利益は2.4倍、今期は3.1倍と収益の急拡大が続く見通しだが、今期予想140億円に対して、16年3月期は240億円、17年3月期は340億円と計画しており、想定以上の成長力が意識される状況にも。
KLab<3656>:734円(同+26円)
大幅に8日続伸。ミクシィ<2121>を中心に新興市場の強い動きが続いていることが支援材料。また、大和ではレーティング未付与ながらも業績予想を上方修正、買い手掛かり材料にもつながっているとみられる。大和では、今期営業利益予想を9.4億円から13億円に、来期を20億円から22.3億円へ引き上げ。主力アプリ「ラブライブ」の好調が背景と。依存度の高さは懸念材料としているが、当面の注目点として、夏頃リリース予定のマイクロソフトとの協業タイトル、「ラブライブ」の海外動向などを挙げている。
日本水産<1332>:320円(同+26円)
急伸で年初来高値更新。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も240円から370円に引き上げている。今期以降の業績予想の上方修正、構造改革による当期利益水準の向上、復配の可能性の高まりなどを評価しているようだ。足元では信用需給妙味が増す状況となっており、売り方の買い戻しなども急がれる格好と見られる。
味の素<2802>:1617円(同+47円)
買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「買い」に格上げしていることが買い材料につながっている。目標株価は1450円から1750円に引き上げへ。アジア競合メーカーの減産や大型投資一巡などの外部環境好転、コスト削減や付加価値化など自助努力によって、業績を下押ししていた飼料用アミノ酸事業の業績が拡大期に入るとみられることを評価と。なお、ゴールドマン・サックス(GS)では日本ハム<2282>の投資判断は格下げしている。
ローム<6963>:6000円(同+210円)
大幅に8日続伸。メリルリンチ(ML)が投資判断「買い」継続で、目標株価を6000円から6800円に引き上げている。売り上げトレンドの好調を背景とした業績予想の上方修正が背景。とりわけ、自動車市場向け半導体売上は、現在主力の情報系やボディー系から、17年3月期以降はパワートレイン系、安全装置系への用途拡大が見込まれ、今後も着実な成長が見込まれるとの見方に。前日に高値を更新していることもあって、上値妙味も広がる状況のようだ。
シグマ光機<7713>:875円(同+40円)
買い先行。15年5月期経常利益が、今期予想比29%増の約5.8億円となる見通しだと報じられたことが好材料視されている。電子部品メーカーの設備投資の増加を背景に、半導体検査装置用の光学部品が伸びる見通し。四季報予想の15年5月期経常利益は5.8億円が見込まれておりサプライズこそないものの、順調な業績拡大見通しが前向きに評価されている。
MDNT<2370>:313円(同+53円)
急伸。「CTLとγδT細胞の同時誘導方法」に関する特許が、日本で成立したと発表したことが材料視されている。今回の特許技術は、これまで同時培養が難しいとされてきた、がん細胞を狙い撃ちする役割を持つT細胞とγδT細胞を体外で同時に培養する技術で、これまで煩雑化していた培養工程を簡便にするほか、効率よく細胞を増殖することができると。
ラクオリア創薬<4579>:603円(同+54円)
買い優勢。選択的ナトリウムチャネル遮断薬に関して、日本における特許査定を受領したと発表したことが材料視されている。同社が創出したナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性ナトリウムチャネルに対して特異的に作用し、複数の疼痛モデル動物で高い有効性を示すことが確認されているようだ。なお、選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、同社の強みであるイオンチャネル活性評価と疼痛領域に関する経験を活かした成果と。
アキュセラ<4589>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。バークレイズが投資判断「オーバーウエイト」、目標株価2500円でカバレッジを開始したことが材料視されている。エミクススタトは「飲むサングラス」のような効果を持ち、Dry AMDから失明に至るWet AMDへの移行を抑制すると期待されると評価。なお、エミクススタト開発費用を除いた営業費用は年間1000万ドル程度で、追加資金調達の可能性はかなり低いとコメントしている。
菊池製作所<3444>:4170円(同+435円)
大幅反発。同社やサイバーダイン<7779>など、ロボット関連が強い動き。直近ではネット関連やバイオ関連のほか、昨日はマイクロニクス<6871>など電池関連が賑わいを見せる中で、本日はロボット関連に循環物色が波及しているようだ。なお、トヨタ自<7203>が病気やケガなどで歩行困難になった患者のリハビリテーションを補助するロボットの臨床研究を始めると伝わったことが刺激材料にも。
日本通信<9424>:687円(同-33円)
売り先行。東証が同社株の信用取引に関して、委託保証金率を本日売買分から50%以上、うち現金20%以上としたことが嫌気されている。直近では仮想移動体通信事業者(MVNO)関連の一角として短期資金を巻き込んだ上値追いとなっており、信用取引規制の強化が利益確定売りを誘う格好に。なお、同様に信用規制が強化されたマイクロニクス<6871>も売り先行へ。
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