トレックス・セミコンダクター<6616>電源用IC市場は拡大、高付加価値ビジネスへのシフトで利益成長
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』5月29日放送において、トレックス・セミコンダクター<6616>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概要
半導体デバイスの研究開発、設計製造及び販売を手掛ける。各種電子部品に供給される電圧の制御に用いられる電源用アナログICに特化し、電源の観点から電気機器の小型化・省電力化に取り組む。電源用ICは携帯電話やテレビなどのあらゆる電子製品や計測機器、スマートメーターなどの産業機器に搭載されている。また、アナログ技術は技術者の能力に強く依存しており、付加価値が高いとされる。4月8日にジャスダック上場。
■足元の業績
2014年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.2%増の93.90億円、営業利益が同2.5倍の14.14億円、経常利益が同3.0倍の13.39億円、純利益が同7.1倍の13.57億円と、大幅な増益となった。
円安効果に加え、高付加価値ビジネスへのシフトを進めたことなどが増収増益の要因となった。最も売上比率の大きいアジアでは、中華圏で産業機器、PC関連機器分野向けの売上が増加したほか、ウェアラブル機器などの新規分野の開拓も徐々に進んだ。また国内では、重点分野に位置付けていた産業機器、車載機器分野向けの売上が増加した。その他欧州、北米を加えた全地域で増収となった。
■2015年3月期は
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比10.7%増の104.00億円、営業利益が同6.0%増の15.00億円、経常利益が同12.0%増の15.00億円、純利益が同18.9%減の11.00億円を見込んでおり、前期に続き売上、利益の拡大を目指す。
今後も電源用IC市場は拡大を続けると見られるが、国内外の企業との競争は一層厳しさを増すと予想される。そのため同社では、高付加価値製品の開発、競争力のある製品コスト実現、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓、品質管理レベルの確保、既存事業に関連性のある新たな事業領域の育成などを重点施策として実行していく方針。
■株価動向は
上場翌日の4月9日に5300円の高値をつけ、その後はIPO銘柄にありがちな調整が続いていた。ただし、5月20日の2900円をボトムに足元では緩やかなリバウンドをみせてきている。上昇する5日線に沿った形での下値切り上げのトレンドとなり、上値抵抗として意識される25日線を突破してきている。前日までで7営業日続伸となっていることもあり、利食いも出やすいが、PERは8倍台、ROEは19%、配当利回りは2.9%と割安感も意識されやすい。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■事業概要
半導体デバイスの研究開発、設計製造及び販売を手掛ける。各種電子部品に供給される電圧の制御に用いられる電源用アナログICに特化し、電源の観点から電気機器の小型化・省電力化に取り組む。電源用ICは携帯電話やテレビなどのあらゆる電子製品や計測機器、スマートメーターなどの産業機器に搭載されている。また、アナログ技術は技術者の能力に強く依存しており、付加価値が高いとされる。4月8日にジャスダック上場。
■足元の業績
2014年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.2%増の93.90億円、営業利益が同2.5倍の14.14億円、経常利益が同3.0倍の13.39億円、純利益が同7.1倍の13.57億円と、大幅な増益となった。
円安効果に加え、高付加価値ビジネスへのシフトを進めたことなどが増収増益の要因となった。最も売上比率の大きいアジアでは、中華圏で産業機器、PC関連機器分野向けの売上が増加したほか、ウェアラブル機器などの新規分野の開拓も徐々に進んだ。また国内では、重点分野に位置付けていた産業機器、車載機器分野向けの売上が増加した。その他欧州、北米を加えた全地域で増収となった。
■2015年3月期は
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比10.7%増の104.00億円、営業利益が同6.0%増の15.00億円、経常利益が同12.0%増の15.00億円、純利益が同18.9%減の11.00億円を見込んでおり、前期に続き売上、利益の拡大を目指す。
今後も電源用IC市場は拡大を続けると見られるが、国内外の企業との競争は一層厳しさを増すと予想される。そのため同社では、高付加価値製品の開発、競争力のある製品コスト実現、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓、品質管理レベルの確保、既存事業に関連性のある新たな事業領域の育成などを重点施策として実行していく方針。
■株価動向は
上場翌日の4月9日に5300円の高値をつけ、その後はIPO銘柄にありがちな調整が続いていた。ただし、5月20日の2900円をボトムに足元では緩やかなリバウンドをみせてきている。上昇する5日線に沿った形での下値切り上げのトレンドとなり、上値抵抗として意識される25日線を突破してきている。前日までで7営業日続伸となっていることもあり、利食いも出やすいが、PERは8倍台、ROEは19%、配当利回りは2.9%と割安感も意識されやすい。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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