ステップ Research Memo(1):収益成長率は安定成長が続く見通し、収益の成長とともに増配に期待
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ステップ<9795>は神奈川県内に特化して高校、大学受験をメインとした学習塾を展開している。教師のプロ化による質の高い学習指導に定評があり、県内の公立進学校への合格者数ではトップの実績を誇る。
2014年9月期第2四半期累計(2013年10月-2014年3月)の業績は、売上高が前年同期比3.5%増、営業利益が同5.6%増となり、増収増益決算となった。期中平均生徒数が3%増と伸びたほか、生徒当たり単価も堅調に推移し、売上高、利益ともにほぼ期初計画どおりの結果となった。
2014年9月期の業績は、売上高が前期比4.0%増、営業利益が同3.0%増と安定成長が続く見通し。2014年4月末の生徒数は前年同月比で1.3%増とスローダウンしているが、単価の高い中学、高校3年生が想定を上回っているため、増収増益基調は維持するものとみられる。
新規生徒の獲得動向に影響を与える受験合格者数では、県内の公立旧学区トップ19校で前年度比200名増の1,945名と大幅に増加した。2年前より導入された「特色検査」など新制度への対策が奏功したものとみられる。少子化が進み、学習塾にとっては生徒獲得競争がますます激しくなるなかで、合格者実績を伸ばしている同社への評価はさらに高まるものと予想される。
同社では神奈川県内に年間4〜5校のペースで小中学部向け校舎の開設を進めていくほか、2〜3年に1校のペースで高校部の校舎を増やしていく方針。このため、収益成長率は今後も年率4%前後の安定成長が続く見通しだ。配当金に関しては配当性向30%を目安としており、今後も収益の成長とともに増配が期待される。
★Check Point
・業界内でも高い収益性、かつ抜群の収益安定性
・今2Q 業績は売上高、利益ともに半期ベースで過去最高を更新
・収益変動リスクの低い安定配当成長株として注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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