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ステップ Research Memo(6):今2Q業績は売上高、利益ともに半期ベースで過去最高を更新

注目トピックス 日本株

■決算動向

(1)2014年9月期第2四半期累計業績概要

ステップ<9795>が4月28日付で発表した2014年9月期第2四半期累計(2013年10月-2014年3月)の業績は、売上高が前年同期比3.5%増の4,520百万円、営業利益が同5.6%増の1,145百万円、経常利益が同5.6%増の1,160百万円、四半期純利益が同3.8%増の725百万円となり、売上高、利益ともに半期ベースで過去最高を更新した。また、期初会社計画に対しても売上高、利益ともにほぼ計画どおりの着地となった。

当第2四半期累計における新設校舎数は、小中学生部門で4校(東戸塚、戸塚東、センタ?南、大船笠間)と予定どおりの進捗となった。

売上高の内訳を見ると、小中学生部門が前年同期比2.5%増の3,716百万円、現役高校生部門が同8.4%増の804百万円といずれも着実な伸びを示した。期中平均生徒数の伸びは前年同期比で3.0%増となっており、生徒当たり単価に関しては若干上昇した格好だが、これは中学3年生や高校3年生など単価の高い学年の構成比が若干上昇したことによる。

売上原価率が前年同期比で0.8ポイント上昇の66.5%となったが、内訳としては教師数の増員に伴い人件費が0.5ポイント上昇し、また、新設校舎数の稼働に伴い減価償却費が0.3ポイント上昇した。2014年4月末時点における教師数は契約社員や非常勤講師も含めて631名と前年同期比で25名の増加となっている。

販管費率に関しては前年同期比で1.3ポイント低下の8.2%となっている。前年同期に計上した役員退職慰労金がなくなったことが主因だ。広告宣伝費率に関しては前年同期並みの3.6%となった。広告宣伝費は、生徒募集や新校舎の開設が集中する期の前半に偏る傾向にあり、通期では2%台の推移となっている。

新規生徒の獲得動向に影響する受験合格者数に関しては、高校、大学とも前年度より実績を伸ばす結果となった。特に高校受験においては、県内公立トップ19校の合格者数で前年度比200名増となる1,945名と大躍進を果たしている。公立の入試制度が昨春より改変され、一般試験問題が全校共通となった代わりに、各校が独自の裁量で行うことができる「特色検査」が公立トップ校を中心に新たに導入されている。「特色検査」を導入した高校はトップ19校のうち12校となっており、学習塾では一般入試対策だけでなく、いかに「特色検査」への対策を準備できるかが重要となっていた。

同社においては、昨春新入試制度が導入されて以降、各高校や卒業生(受験生)へのヒアリングを積極的に実施し、情報開示制度を活かして特色検査の出題傾向と採点の実際を分析、具体的な対策を立てた上で「特色検査」専門の講座や模擬試験を実施し、受験対策に活かしてきたことが好成績につながったとみられる。実際、グラフにみられるとおり、旧学区トップ校19校におけるステップ通塾生とそれ以外の生徒の合格者数を見ると合格率の差は歴然で、そのなかでも特色検査実施高に絞ってみれば、さらにその差は拡大していることがわかる。こうした結果から、公立進学校を目指す生徒やその保護者からの同社に対する評価は、さらに高まっているものと推察される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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