ステップ Research Memo(9):教育の質を重視するという経営理念のもと緩やかなペースで拡大
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期戦略
(1)中期戦略
ステップ<9795>は今後も神奈川県内での校舎数を拡大していく方針で、小中学生部門では3月末の111校から160校へ、また、現役高校生部門では同様に12校から20校まで拡大していく計画となっており、10年程度かけて目標を達成していく考えだ。
新設校のペースが年間で4〜5校と緩やかなのは、教師の育成に時間がかかるためで、教育の質を重視するという同社の経営理念からきている。このため、生徒数の増加ペースも平均で4%程度となり、授業料が同水準であれば売上高の平均成長率も4%程度になると予想される。
今後の経営課題としては、学習塾の激戦区である横浜北部、東部、及び2年前に初進出を果たした川崎市でのシェア拡大にある。同社のマーケティング戦略が生徒やその保護者等による「口コミ情報」を基本としているだけに、激戦区のエリアで生徒数を十分な水準まで確保するまでには、合格実績を積み重ねる時間が必要となる。生徒数の増加ペースとしては小中学生スクールで、1年目に約50名、2年目に約70名、3年目に約100名といった具合に増えていき、4年目で120〜130名となり採算ラインを超えてくる格好となる。
同社では、およそ4年程度で進出エリア内における進学校への合格者数でトップクラスの実績を挙げることを目標においている。実際、2009年から進出した横須賀エリアではドミナント戦略を進めながら、同地区のトップ高である横須賀高校の合格者数で今回トップとなるなど、その実績は折り紙つきだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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