博展Research Memo(2):顧客ニーズの高まる分野へと事業領域を拡大中
[14/06/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(1)事業内容
博展<2173>は、展示会や販促イベントの企画・運営など、人と人とが直接出会う場(空間)におけるマーケティングを支援する。新規事業として、セミナーやコンファレンスの開催支援、店舗・ショールーム等の企画・施工、ITを駆使したデジタルマーケティング支援など、顧客ニーズの高まっている分野にも事業領域を拡大している。
企業の販促・プロモーション戦略において、実効性の高い「Face to Face」の マーケティング手法へ見直されるなか、イベント展示会事業を軸に一連のマーケティング活動をサポートし、業績を順調に拡大させてきた。
事業セグメントは「コミュニケーションデザイン事業」の単一であるが、その内訳として、「イベント展示会事業」「コンファレンス&コンベンションサポート(CCS)事業」「商環境サポート事業」「デジタルマーケティングサポート事業」の4つに区分されている。主力のイベント展示会事業が売上高の約80%(2014年3月期)を占めるが、他の3事業を次世代の基幹事業へ育成することで成長を加速させる方針だ。各事業の概要は以下のとおり。
○イベント展示会事業
対象となる展示会・イベントは、新聞社や業界団体、社団法人等が主催する「合同展示会」、特定の企業が自社製品やサービスを販売促進するために行う「プライベート展示会」「販促イベント」など。出展ブースの企画、デザイン、制作・施工、運営、来場者へのアフターフォローまで、出展企業をワンストップでサポートするサービス(出展サービス)と、事前準備から当日運営・事後フォローまで主催者を幅広くサポートするサービス(主催サポート)に分類される。具体例としては、東京モーターショーなどが挙げられる。
○CCS事業
企業のマーケティング活動の一環であるセミナーやコンファレンス、コンベンションの開催に向けて、企画、会場選定、集客プロモーション、運営オペレーション、アフターフォローまでをサポートする。近年、ITや医薬品などからの需要が大きい。
○商環境サポート事業
企業が自社及び商品のブランド認知度向上や販促活動のために設置するショールーム、店舗について、物件選定からデザイン、施工までトータルにサポートすることで、顧客のマーケティング目標達成につながる「売れる空間」をプロデュースする。
○デジタルマーケティングサポート事業
ITツールや、Webサイト、データベースをはじめとするITソリューションをイベントと連動させることで、来場者データを可視化し、顧客のマーケティング活動に新しい価値を提供する。2013年7月に資本業務提携(株式の3分の1を取得)したアイアクトとの協業などを通じて、ITを駆使したソリューション分野での差別化と業容拡大を目指す。
年間の顧客数は633社(2014年3月期末現在)。最大顧客でも売上高全体の3%程度であり、特定顧客への偏りはない。なお、年々取引先数が減少傾向にあるのは、経営資源に制約がある中で、顧客のマーケティング・パートナーとして顧客内シェアを拡大(顧客単価の向上)していることが要因であり、同社戦略が進展していることを示している。
対象業種は多岐にわたるが、同社が得意としているのは、各種展示会やコンファレンスなどに対する需要が大きい「情報・通信」や「薬品・医療用品」を筆頭として、「工作機械」「自動車」「不動産」などが挙げられる。
また、自社の制作部門(工場)を国内4ヶ所(埼玉県八潮市)に保有している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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(1)事業内容
博展<2173>は、展示会や販促イベントの企画・運営など、人と人とが直接出会う場(空間)におけるマーケティングを支援する。新規事業として、セミナーやコンファレンスの開催支援、店舗・ショールーム等の企画・施工、ITを駆使したデジタルマーケティング支援など、顧客ニーズの高まっている分野にも事業領域を拡大している。
企業の販促・プロモーション戦略において、実効性の高い「Face to Face」の マーケティング手法へ見直されるなか、イベント展示会事業を軸に一連のマーケティング活動をサポートし、業績を順調に拡大させてきた。
事業セグメントは「コミュニケーションデザイン事業」の単一であるが、その内訳として、「イベント展示会事業」「コンファレンス&コンベンションサポート(CCS)事業」「商環境サポート事業」「デジタルマーケティングサポート事業」の4つに区分されている。主力のイベント展示会事業が売上高の約80%(2014年3月期)を占めるが、他の3事業を次世代の基幹事業へ育成することで成長を加速させる方針だ。各事業の概要は以下のとおり。
○イベント展示会事業
対象となる展示会・イベントは、新聞社や業界団体、社団法人等が主催する「合同展示会」、特定の企業が自社製品やサービスを販売促進するために行う「プライベート展示会」「販促イベント」など。出展ブースの企画、デザイン、制作・施工、運営、来場者へのアフターフォローまで、出展企業をワンストップでサポートするサービス(出展サービス)と、事前準備から当日運営・事後フォローまで主催者を幅広くサポートするサービス(主催サポート)に分類される。具体例としては、東京モーターショーなどが挙げられる。
○CCS事業
企業のマーケティング活動の一環であるセミナーやコンファレンス、コンベンションの開催に向けて、企画、会場選定、集客プロモーション、運営オペレーション、アフターフォローまでをサポートする。近年、ITや医薬品などからの需要が大きい。
○商環境サポート事業
企業が自社及び商品のブランド認知度向上や販促活動のために設置するショールーム、店舗について、物件選定からデザイン、施工までトータルにサポートすることで、顧客のマーケティング目標達成につながる「売れる空間」をプロデュースする。
○デジタルマーケティングサポート事業
ITツールや、Webサイト、データベースをはじめとするITソリューションをイベントと連動させることで、来場者データを可視化し、顧客のマーケティング活動に新しい価値を提供する。2013年7月に資本業務提携(株式の3分の1を取得)したアイアクトとの協業などを通じて、ITを駆使したソリューション分野での差別化と業容拡大を目指す。
年間の顧客数は633社(2014年3月期末現在)。最大顧客でも売上高全体の3%程度であり、特定顧客への偏りはない。なお、年々取引先数が減少傾向にあるのは、経営資源に制約がある中で、顧客のマーケティング・パートナーとして顧客内シェアを拡大(顧客単価の向上)していることが要因であり、同社戦略が進展していることを示している。
対象業種は多岐にわたるが、同社が得意としているのは、各種展示会やコンファレンスなどに対する需要が大きい「情報・通信」や「薬品・医療用品」を筆頭として、「工作機械」「自動車」「不動産」などが挙げられる。
また、自社の制作部門(工場)を国内4ヶ所(埼玉県八潮市)に保有している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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