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エイジア Research Memo(6):ROEや営業利益率などすべての指標において向上

注目トピックス 日本株
■業績動向

(3)財務状況と経営指標

エイジア<2352>の財務状況は表のとおりで、2014年3月末の総資産は前期末比105百万円増の1,052百万円となった。このうち、FUCAの子会社化による増加分で20百万円となっている。主な増加要因としては、収益の拡大に伴う売上債権の増加や現預金の増加で、流動資産が84百万円増加したほか、固定資産ではソフトウェア資産やのれんの計上が増加要因となった。

一方、負債は未払法人税等の減少で流動資産が31百万円減少し、純資産は利益増により135百万円の増加となった。

主要な経営指標を見ると、安全性を示す流動資産や自己資本比率、収益性を示すROEや営業利益率などすべての指標において前期よりも向上する結果となった。特に、現預金は742百万円と総資産の70%を超える水準であり、現在発行株数の20%を保有する自己株式も含めて、今後もM&Aで活用していくことを考えている。

なお、子会社のFUCAの直近3年間の経営状況は表のとおりとなっており、黒字経営となっている。同社がFUCAを子会社した目的は、アプリケーション事業を一段と成長させていくために、Web制作などを中心としたコンサルティング力が今まで以上に重要になってくると判断してのものだ。企業がメールマガジン等による販促効果を最大化するためには、単にメルマガの配信回数を増やしたり、内容を改善するだけで良いというわけではなく、メルマガとリンクするWebのランディングページの構成が、利用者にとって商品情報などを得るために見やすくなっているかどうかが重要となっている。メール配信システムを導入する企業の最大の目的は、売上アップやブランド力の向上、顧客満足度の向上といった成果を挙げることにあり、そのためにはメール配信システムの性能だけでなく、Web制作なども含めた全体的なコンサルティング力が必要になると同社では考えている。

FUCAでは役職員(常勤)が10名の小さい会社ではあるが、Web制作に関するコンサルティング力やデザイン力では定評がある会社で、同社では今後、既存顧客の紹介や共同セミナーを開催していくことでシナジー効果を出し、サービスソリューション事業の強化、拡大を図っていく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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