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大研医器 Research Memo(6):新規顧客の開拓などにより成長路線は持続へ

注目トピックス 日本株
■2015年3月期見通し

大研医器<7775>の2015年3月期の業績は、売上高が前期比6.3%増の8,120百万円、営業利益が同11.9%増の1,555百万円、経常利益が同10.6%増の1,550百万円、当期純利益が同12.1%増の988百万円と引き続き増収増益を見込んでいる。新製品プロモーションのための販売促進費用や研究開発費がそれぞれ増加するものの、増収効果でカバーするとしている。営業利益率も19.2%とさらに上昇する見通しだ。


(1)既存製品

製品別売上高では、キューインポットが前期比17.8%増、PCA装置付きシリンジェクターが同10.5%増といずれも2ケタ増収が続き、収益のけん引役となる。

このうち、キューインポットは、病床数で300床以上の病院を中心に本体の設置台数を前期末比1万台増の8.6万台へ拡大し、市場シェアでは3.4ポイント増の31.1%まで上昇する見通しだ。一方、PCA装置付きシリンジェクターも新規顧客の開拓を進めることで、2ケタ増収が見込まれる。2012年の新型PCA装置付きシリンジェクター発売以降は、既存顧客からの引き合いが強く、新規顧客の開拓まで営業リソースが十分回らなかったが、こうした状況もようやく改善に向かう見通しだ。2014年3月末時点で新型PCA装置付きシリンジェクターの出荷比率が60%まで上昇し、既存顧客に対する新型への置き換えも一定割合進んだとみられるためで、今後は新規顧客の開拓が今まで以上に進むものと予想される。

前述したように市場シェアはまだ40%前後の水準であり、シェアの拡大余地は大きいと言えよう。また、2014年春の診療報酬改定でPCA装置付きシリンジェクターの償還価格が若干ながら上がったことも、価格安定が続くという点でプラスになるとみられる。


(2)新製品

○咽頭冷却装置(販売名:クーデックアイクール)

今期は新製品として岡山大学と共同開発した咽頭冷却装置「クーデックアイクール」の動向も注目される。2014年2月に厚労省から製造販売の承認が下り、販売が可能となっている。同装置は心肺停止患者に対し、心拍再開前より脳を冷却できる世界初の体温調節装置システムであり、かき氷を食べた時に頭が痛くなることに着目して開発された。心肺停止時に、脳を低温に保つと神経細胞の死滅を防ぐ効果があると言われており、現在は、心拍再開後に冷却シートを体表に密着させて全身の体温を下げる方法「低体温療法」が一般的に行われている。しかし、この方法では、心拍再開するまで施行できないことや脳の冷却に時間がかかること等の課題がある。同社では、これらの課題を同装置によって解決することにより、心肺停止患者の生存率向上や蘇生後の脳障害軽減に効果があることを立証し、普及拡大していく計画である。同時に、救急車搭載に向けたポータブル製品の研究開発も検討している。

既に数多くの病院施設から問い合わせがあり、需要は旺盛とみられる。ただ、本格的に伸びるのは保険適用後となる見通しで、同社では1年以上はかかるとみている。販売目標として5年後に救急救命医療分野で1,000百万円程度を見込んでいる。なお、年間の心肺停止患者数は約12万人とみられ、同社では10,000百万円以上の市場規模があるとみている。

○分離肺喚起用ダブルルーメンチューブ

同製品は肺や胸部の手術において、片肺だけを止める際に用いる医療機器で、国内での市場規模は年間約1,000百万円となっている。同社の製品は手術中でもチューブが臓器内でずれにくく、かつ容易に深さの調節を可能とする機能を持たせており、特許も複数申請中となっている。チューブの位置がずれると内視鏡を再挿入する必要があるため、医療現場ではチューブの位置ずれを解消する機能が求められていた。複数の大学での臨床研究を終え、既に厚生労働省の製造販売承認を得ている。現在は専門学会にて共催セミナー等のプロモーション活動を積極的に実施しており、評判は上々であるようだ。2015年3月期中には量産ラインを立ち上げ市場に投入していく計画であり、更に低コスト化を追求した改良品も現在検討中のようだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)



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