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USS Research Memo(5):オートオークション事業は成約率、シェアともに上昇

注目トピックス 日本株
■決算概要

(3)事業セグメント別動向

○オートオークション事業

USS<4732>のオートオークション事業の売上高は前期比7.9%増の50,084百万円、営業利益は同9.7%増の31,128百万円となった。オートオークション出品台数が同4.8%増の230.5万台と2期ぶりに増加に転じたほか、成約台数は同9.7%増の154.1万台と2期ぶりに増加、成約率は66.8%に上昇した。

会場別の出品台数動向を見ると、2013年8月にリニューアルオープンした名古屋会場が前期比11.1%増の41.3万台と、当初想定した40万台を上回る伸びを見せたほか、東京会場が4.8%増、九州会場が8.8%増、大阪会場が17.1%増と主要会場での伸びが顕著だった。一方で、規模の小さい地方会場の多くは前期比で減少した。これは、各会場で行っていた大口会員の割戻し制度の見直しを実施したことが影響している。

手数料単価については、1台当たり出品手数料が5,344円と、前期比で63円低下した。同社は前期から再びシェアの拡大に注力することを打ち出しており、名古屋会場など主要会場において手数料キャンペーンを実施したことが影響した。一方、1台当たり成約手数料は手数料単価の高いコーナーの成約台数が増加したことで7,821円と同19円上昇。1台当たり落札手数料に関しては手数料単価の高い外部落札比率が50.1%と若干低下したものの、2012年7月に実施した衛星TV外部落札システムの手数料値上げにより、11,157円と同33円上昇した。

この結果、手数料売上高は、出品手数料が前期比3.6%増、成約手数料が同10.0%増とそれぞれ2期ぶりの増収に転じ、落札手数料は同10.0%増と4期連続で増収となった。

同社のオークション会場の競争力は、引き続き強さをキープしている。これはUSSグループのオークション会場と他会場での成約率の差、あるいは1台当たり成約車両金額の差から見てとれる。当期はオークション出品台数の市場シェアが暦年ベースで31.8%と、前期の31.5%から5期ぶりの上昇となった。良質な中古車が多く集まり、かつ成約率も高いというオークション会場としての質を維持している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)



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