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ITサービスのテクマトリックス<3762>は10日、インドネシアのPT Cyberindo Mega Persada社（以下CBN Cloud）とコンタクトセンターCRM（※）製品「Fastシリーズ」の同国における販売代理店契約を締結したと発表した。

CBN Cloudはインドネシアの大手財閥サリム・グループのIT企業で、インドネシア国内にてクラウドに特化したサービスを展開。CBN Cloudはインドネシア国内にコンタクトセンターを持つ企業に対し、自社のクラウド設備を活用してFastシリーズをクラウド型サービスとして提供する。既にトランスコスモス<9715>のインドネシア合弁会社から受注し、サービス提供を開始している。

また同日、子会社のクロス・ヘッドがフランスのUlteo SAS社と仮想デスクトップ製品「Ulteo OVD」の日本総代理店契約を締結し、同製品の日本語版を発売開始したと発表。

仮想デスクトップとは、別のサーバーなどで稼動するアプリケーションを、手元にあるパソコンなどの情報端末であたかも稼動しているように画面を映し出し操作を可能にするもの。情報漏えいリスクの軽減や事業継続性の観点から注目が高まっている。これまで仮想デスクトップサービスの導入に際しては多大な初期投資が必要だったが、クロス・ヘッドは低価格なUlteo OVDの提供で中堅以下の規模の企業にも導入が可能になると判断した。また、大学や研究機関などの文教市場でも、WindowsとLinuxの混在環境下での利用をサポートし普及を促進する。

テクマトリックスは海外企業との提携を通じ、重点施策であるクラウドサービスの海外展開や成長分野のソリューション拡充を加速する形だ。

同社は、総合商社系のIT子会社として発足したITサービス企業。商社的な「目利き力」を活かして海外製品をいち早く輸入販売して事業基盤を確立した後、システムの受託開発、パッケージアプリケーションやクラウドサービスへと事業を展開している。

※コンタクトセンターCRM：顧客からの問い合わせ、または顧客に対しての販促業務を専門に扱う窓口・拠点で利用されるコンピュータシステム。



＜FA＞