プロネクサス Research Memo(7):期初の会社予想を上回り2ケタの増収増益
[14/06/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
2014年3月期決算は売上高が前期比10.3%増の19,882百万円、営業利益が同15.4%増の2,107百万円、経常利益が同23.3%増の2,246百万円、当期純利益が同21.5%増の1,417百万円だった。株式市場の上昇を追い風に上場会社IR関連等や金融商品ディスクロージャー関連の増収効果で次世代EDINET関連の一時的なコスト発生を吸収し、期初の会社予想(売上高18,500百万円、営業利益2,000百万円)を上回って2ケタの増収増益となった。
製品区分別の売上高を見ると、上場会社ディスクロージャー関連は前期比1.0%増の8,506百万円となった。招集通知書や有価証券報告書等のドキュメントは競争激化で苦戦したものの、顧客数を積み上げた開示支援実務システム関連に加え、株式相場上昇が追い風となったファイナンス関連の伸長で増収を確保した。
上場会社IR関連等は前期比11.8%増の5,287百万円となった。上場会社のIRニーズの高まりを受け、Web-IRサービスや英文IRツールなどが好調に推移した。
金融商品ディスクロージャー関連は前期比22.1%増の5,610百万円となった。投資信託やJ-REITなど金融商品市場の活性化を受け、目論見書や販売用資料等が伸張したほか、金融商品運用会社向け業務支援システムも顧客数の積み上げで拡大した。
データベース関連は前期比66.3%増の478百万円となった。日立ハイテクノロジーズからの事業承継で売上高が押し上げられた格好である。
利益面では目論見書や販売用資料等のドキュメント案件の増加で外注加工費が増加したほか、次世代EDINET稼働に伴う保守運用費や要員拡充による人件費が増加したものの、売上高の増収効果で吸収した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目俊一郎)
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