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DVX Research Memo(3):不整脈事業の営業拠点として全国に11拠点を展開

注目トピックス 日本株
■事業概要

(1)「不整脈事業」

ディーブイエックス<3079>の不整脈事業における取扱製品は、心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、CRT-D(両室ペーシング機能付き植込み型除細動器)、検査用電極カテーテル、アブレーション(心筋焼灼術)カテーテルなどが挙げられる。売上構成比としてはカテーテル関連(アブレーション用含む)が約5割と最も大きく、約3割が心臓ペースメーカとICD(CRT-D含む)、2割がその他商品となっている。

同社の取り扱う製品は専門的な技術知識が必要なため、実際に製品を扱う医師と営業マンの信頼関係が取引上で最も重要視されている。不整脈関連製品を専門に扱う商社は少なく、経験豊富なベテラン営業マンを多く抱え、症例件数の多い医療施設での納入実績が高いことが同社の強みとなっている。

市場シェアは、関東エリアで40%、全国で19%とトップシェアとなっており、年々新規顧客を開拓しながら、市場シェアを拡大している(2008年度の国内シェアは13%)。新規顧客(医療施設)を開拓するきっかけとして一番多いケースは、顧客である医師が転勤するタイミングとなる。転勤先においても取引の継続を希望する医師が多く、転勤先の医療施設が新規顧客となっていく。このため、転勤先が地方の医療施設となり、同社の営業拠点がない場合は、新たに出張所や営業所を開設し、顧客対応していくことになる。現在は、不整脈事業の営業拠点として全国に11拠点を展開している。

○「虚血事業」

虚血事業における主な取扱製品としては、自動造影剤注入装置(ACIST)、エキシマレーザ血管形成システム、PTAバルーンカテーテルなどがあり、それぞれ同社が国内総代理店となって、販売代理店を通じて全国の医療施設に販売している。このため、営業拠点は全国主要都市に6拠点を配置している。

2000年に輸入販売を開始した自動造影剤注入装置は、装置本体の市場シェアで50%、消耗品で同60%以上のシェアを占める競争力の高い商品となっており、同事業が高い利益率を維持している要因にもなっている。本体の累計販売台数は500台超で、国内での普及はほぼ一巡しており、現在は本体のリプレース需要に加えて、消耗品販売が売上高の中心となっている。

エキシマレーザ血管形成システムは、2012年7月にコロナリー(冠動脈治療用)カテーテルの保険適用が認可されたことで普及が本格的に始まった製品で、2014年3月末時点では全国の主要医療施設に66台が導入されている。今後も下肢末梢動脈治療用など適用領域の拡大が期待できる医療機器となる。そのほか、PTAバルーンカテーテルについては朝日インテック<7747>の100%子会社であるフィルメックに製造委託している。

○その他

その他事業セグメントには、脳神経外科関連商品や消化器関連商品、放射線防護用品、書籍等、主力事業である不整脈事業や虚血事業に属さない商品が含まれている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)



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