ティア Research Memo(8):通期業績は3期連続での最高益更新を見込む
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(5)2014年9月期業績見通し
ティア<2485>の2014年9月期の業績見通しは、売上高が前期比11.0%増の9,900百万円、営業利益が同4.3%増の980百万円、経常利益が同4.0%増の880百万円、当期純利益が同4.4%増の540百万円と期初会社計画を据え置いており、3期連続での最高益更新を見込んでいる。通期計画に対する第2四半期までの進捗率は、売上高が49%、営業利益が62%となっている。直近3年間の平均では売上高が52%、営業利益が63%となっており、過去平均からみると進捗率は若干下回る格好となっている。売上高に関しては、前述したように既存店舗における葬儀件数が伸び悩んだことが影響している。また、利益面では例年と比較して期の前半に新規出店が集中し、出店経費が嵩んだことが影響しているとみられる。
通期計画の前提となる下期の出店計画としては、直営で1店舗、FCで5店舗を予定している。このうち直営店舗に関しては現在、地主と交渉中の段階にある。また、FC店に関しては今夏に岐阜に1店舗オープンが決まっているが、その他は交渉中の段階にある。このため、これら店舗のオープンが来期にズレ込むようであれば、売上高の下振れ要因となる。一方、利益面では直営店の出店経費が無くなるためプラス要因となる可能性がある。同社では新規出店する際の条件として、従来300〜500坪の不動産物件を候補地の対象としてきたが、現在は200坪程度の面積でも近隣に駐車場があれば出店交渉を行っていく方針を示している。小規模葬のニーズが増加していることが背景にあるが、同時に希望する不動産物件が簡単には見つからないという側面もあり、今後の出店戦略のなかで不動産物件の探索が課題となってこよう。
また、既存店における葬儀件数に関しては通期で前期比2.4%増、葬儀単価で2.1%増、葬儀売上高で4.5%増を見込んでいる。第2四半期累計での実績(葬儀件数で前年同期比0.8%減、葬儀単価で2.8%増、売上高で2.0%増)からすると、下期は増収率が拡大する計算となる。足元の進捗状況だけで判断すると葬儀件数はやや下回る可能性があり、葬儀単価のアップでどの程度カバーできるかが既存店の売上計画を達成するポイントになるとみられる。同社では引き続き葬儀アドバイザーの増員によって店舗カバー率を引き上げ、単価改善を進めていく考えだ。
一方、利益面では売上原価率が下期も改善が進むものと期待される。イベントやセミナーなど積極的な販売促進を行っていくため、広告宣伝費が増加するものの、人件費の増加は想定の範囲内で収まる見通しで、相殺する格好となる。このため、売上高が計画を多少下振れても、利益ベースでは増益を維持する可能性が高いと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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(5)2014年9月期業績見通し
ティア<2485>の2014年9月期の業績見通しは、売上高が前期比11.0%増の9,900百万円、営業利益が同4.3%増の980百万円、経常利益が同4.0%増の880百万円、当期純利益が同4.4%増の540百万円と期初会社計画を据え置いており、3期連続での最高益更新を見込んでいる。通期計画に対する第2四半期までの進捗率は、売上高が49%、営業利益が62%となっている。直近3年間の平均では売上高が52%、営業利益が63%となっており、過去平均からみると進捗率は若干下回る格好となっている。売上高に関しては、前述したように既存店舗における葬儀件数が伸び悩んだことが影響している。また、利益面では例年と比較して期の前半に新規出店が集中し、出店経費が嵩んだことが影響しているとみられる。
通期計画の前提となる下期の出店計画としては、直営で1店舗、FCで5店舗を予定している。このうち直営店舗に関しては現在、地主と交渉中の段階にある。また、FC店に関しては今夏に岐阜に1店舗オープンが決まっているが、その他は交渉中の段階にある。このため、これら店舗のオープンが来期にズレ込むようであれば、売上高の下振れ要因となる。一方、利益面では直営店の出店経費が無くなるためプラス要因となる可能性がある。同社では新規出店する際の条件として、従来300〜500坪の不動産物件を候補地の対象としてきたが、現在は200坪程度の面積でも近隣に駐車場があれば出店交渉を行っていく方針を示している。小規模葬のニーズが増加していることが背景にあるが、同時に希望する不動産物件が簡単には見つからないという側面もあり、今後の出店戦略のなかで不動産物件の探索が課題となってこよう。
また、既存店における葬儀件数に関しては通期で前期比2.4%増、葬儀単価で2.1%増、葬儀売上高で4.5%増を見込んでいる。第2四半期累計での実績(葬儀件数で前年同期比0.8%減、葬儀単価で2.8%増、売上高で2.0%増)からすると、下期は増収率が拡大する計算となる。足元の進捗状況だけで判断すると葬儀件数はやや下回る可能性があり、葬儀単価のアップでどの程度カバーできるかが既存店の売上計画を達成するポイントになるとみられる。同社では引き続き葬儀アドバイザーの増員によって店舗カバー率を引き上げ、単価改善を進めていく考えだ。
一方、利益面では売上原価率が下期も改善が進むものと期待される。イベントやセミナーなど積極的な販売促進を行っていくため、広告宣伝費が増加するものの、人件費の増加は想定の範囲内で収まる見通しで、相殺する格好となる。このため、売上高が計画を多少下振れても、利益ベースでは増益を維持する可能性が高いと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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