テクマトリックス Research Memo(4):現場で蓄積した技術力や業務知識を社内で集約
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■特徴
・技術力と業務知識の蓄積
技術力と業務知識の蓄積は、アプリケーション・サービス事業で特に発揮されている。テクマトリックス<3762>のアプリケーション・サービス事業はインターネットサービス分野(金融分野を含む)、ソフトウェア品質保証分野、医療分野、CRM(コールセンター)分野の4つに集約されている。これらはいずれも「ボトムアップによるアプローチ」、つまり、過去に社員がビジネスを現場で体験しながら蓄積した技術力や業務知識が社内で集約され、事業として成り立ったものばかりである。
たとえば医療分野は、過去に海外から輸入した画像も管理できる特殊なデータベースシステムを拡販していくうちに国内の医療現場からのニーズをくみ取り、改良を加えてひとつの事業分野にまで成長した。
CRM(コールセンター)分野は、自社のクライアントからの問い合わせに迅速かつ的確に対応するために現場からの様々な提案や工夫によってシステムそのものを自社開発した結果が、事業分野の柱のひとつになった。
インターネットサービス分野は、楽天の仮想商店街「楽天市場」立ち上げ当初からシステム構築の一部を担ってきたことがきっかけとなっている。ビジネスモデルの素晴らしさにいち早く気付き、システム構築を担ったのはまさに「目利き力」によるところだが、現在は楽天市場等に出店するネットショップ向けに受注から出荷までを一元管理できるシステムも提供している。これは、楽天からのシステム受注を通じて蓄積してきた技術力と業務知識を活かして、楽天からのシステム受注から一歩進んだビジネスへと育成させた例といえよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)
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