注目銘柄ダイジェスト(前場):第一工業製薬、群栄化学工業、日本MDMなど
[14/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
第一工業製薬<4461>:441円(前日比+80円)
ストップ高まで急伸。関西大では、同社などと共同開発した新型蓄電池「イオン液体リチウム2次電池」が、世界で初めて人工衛星に搭載され、宇宙空間で実証実験することになったと発表している。揮発成分を含まない「イオン液体」を使う電池は燃焼の恐れがなく、樹脂が不要なため半分程度まで小型化でき、宇宙空間で使う電源として期待されているようだ。最先端分野での展開力などを評価する動きが先行へ。
群栄化学工業<4229>:424円(同+21円)
急伸。本日はMUTOHHD<7999>などの上昇も目立っている。海外市場で3Dプリンター関連が人気化していることが買い材料視されているもよう。今月開催された3Dプリンターの見本市を受けて、見直しの動きなどが強まっているもよう。3Dシステムズやストラタシスなどが軒並み急伸。また、25日にはナスダック市場に関連銘柄が上場することも刺激に。
日本MDM<7600>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。人工股関節大腿骨ステム「OVATIONTribute ヒップステム」及びステムヘッド「ODEV BIOLOX delta セラミックヘッド」の薬事承認取得、並びに、人工膝関節新製品「KASM」のFDA薬事承認取得を発表している。製品の承認取得情報には敏感に反応しやすい銘柄だが、本日は複数製品の承認取得を発表しており、関心はさらに高まる状況ともなっているようだ。
三井不動産<8801>:3438円(同-81円)
売り先行。本日は公募・売出株の受渡期日となっており、目先の利益確定の動きが先行する形のようだ。前日終値水準は公募価格を12%強上回る水準であった。なお、前日にはTOPIXの買い需要が発生したのに続き、本日は大引けでMSCIの買い需要発生が見込まれている。一部試算では130億円程度の資金流入とされているようだ。
リコー<7752>:1203円(同-45円)
大幅続落。シティでは4-6月期のプレビューレポートをリリースしている。営業利益は社内計画線である250億円前後がメドになるとの見方。前年同期実績は191億円だが、構造改革費用68億円を計上していたことを考慮すると、今4-6月期は実質減益になる可能性とも。アナリストコンセンサスの水準である275億円をも下回る形に。駆け込み需要の反動減も影響していたとみられるが、実質増益転換への確認などを待ちたいといった動きにも。
日本電気硝子<5214>:567円(同+14円)
買い先行。シティでは投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も400円から560円に引き上げている。在庫調整を想定していたものの、4KTVなどを中心に年末商戦向けの作り込みで、当面は堅調な需要が継続する見通しと指摘している。需給良化に伴って、液晶ガラス価格も当面マイルドな下落になるとの見方。今12月期以降の業績予想を上方修正、来期営業損益は、従来予想の25億円の赤字から125億円の黒字見通しに。
アーク<7873>:205円(同-80円)
ストップ安。オリックス<8591>が普通株式、優先株式のTOBを実施すると正式に発表している。普通株式のTOB価格は55円であり、前日終値との比較で81%も安い水準となっている。前日はオリックス傘下入りによる業容再建期待が先行、TOBプレミアムへの期待は限定的であったが、想定以上に低いTOB価格にネガティブなインパクト、失望売りが集まる状況ともなっているようだ。
サンデン<6444>:530円(同+10円)
5日続伸。先週末から動意付き、本日も上値追いの動きが継続へ。モルガン・スタンレー(MS)では第1四半期のプレビューレポートをリリースしている。自動車機器事業は、売上高が上振れしているほか、先行費用なども抑え目になっているもよう。流通システムも、コンビニ向けショーケースの需要拡大、製造効率化から計画比で上振れとなっているもよう。今期計画は全般的に保守的であり、第2四半期も上振れトレンドが続く可能性と。
ケイブ<3760>:2292円(同+115円)
大幅続伸。韓国のスマートフォンアプリ開発会社であるRaonnetworks社に対して、同社が開発した業務用シューティングゲーム「虫姫さま」の韓国内向けスマートフォンゲーム化に関するライセンスを提供すると発表したことが、引き続き材料視されている。スマートフォン版「虫姫さま」が韓国内のユーザーに受け入れられれば、他のゲームについても韓国内向けにスマートフォンゲーム化ライセンスの提供を計画していると。
ラクオリア創薬<4579>:647円(同+23円)
買い先行。アシッドポンプ拮抗薬の日本における第1相臨床試験を開始したと発表したことが材料視されている。今回の臨床試験では、日本人におけるアシッドポンプ拮抗薬の安全性、忍容性、薬物動態の確認とともに、バイオマーカーを用いて胃酸分泌の抑制などの薬理学的な性質についても検討すると。なお、今回の試験は同社が日本で実施する初めての臨床試験となるようだ。
ナノキャリア<4571>:1914円(同+400円)
ストップ高まで急伸。全世界を対象に、エーザイ<4523>が所有する新規医薬品候補「E7974」の開発、販売などに関して、独占的ライセンス契約を締結したと発表したことが材料視されている。抗体結合型E7974含有ミセル化製剤について、開発、製品化する期待が高いと判断し、自社開発品目として開発することを決定し、今回のライセンス契約に至ったと。
サイバーダイン<7779>:11700円(同+30円)
買い先行。野村が投資判断「バイ」を継続し、目標株価を9100円から15000円へと大幅に引き上げたことが好感されている。HALの導入病院数の増加、日米で保険適用申請の目処が立ったこと、生活支援等分野でも使える新製品投入を評価している。なお、東証は同社株の信用取引に関する臨時措置として、委託保証金率を本日売買分から50%以上(うち現金20%以上)としている。
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