三洋貿易---ゴム関連商材、自動車用各種部品や各種分析機器が好調
[14/06/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
三洋貿易<3176>はゴム、化学品、機械・資材、産業資材、科学機器の5つの事業部門で展開する化学商社。
ゴム事業は世界No1の合成ゴム総合メーカーLanxess社をはじめ、住友化学、三井化学、東レ・ダウコーニング、東ソー、クラレ、住友スリーエム等の国内化学メーカーの代理店として、汎用ゴムから高機能ゴムまで幅広く市場に供給する役割を担っている。
化学品事業は、高付加価値化学品の輸入、国内販売、輸出ならびに三国間取引を行っているほか、医療、エネルギー、環境など成長分野への関連商材の開発や、ベトナム、インドなどの新興国との取引拡大に努めている。
機械・資材事業は、粉体・環境機器と接着機器の2つのグループで構成されており、粉体・環境機器グループは主に畜産動物及び養殖魚飼料加工用造粒機や都市ゴミ、木質バイオマス、各種リサイクル品専用の造粒機の販売。接着機器グループは海外有力メーカー製グルーガン装置とホットメルト関連資材など。そのほか、機械関連事業では子会社コスモス商事を通じて、ガス・油田、地熱発電、温泉、地球環境調査、メタンハイドレート生産等の分野で必要とされる掘削機器・機材を輸入販売している。
産業資材事業は、自動車シート用皮革の専門メーカーである米国GST AutoLeather社とタイアップし、新車開発段階からデザインの提案や高品質な皮革の性能開発・改良等についてサポートし、国内外の自動車メーカーへ製品を供給。またWET(Gentherm)社製カーボンシートヒーター、Schukra社製のランバーサポート等、高い技術力がある自動車用シート部品を幅広く取扱っている。
科学機器事業は海外の先端技術を持ったメーカーから各種分析機器、試験機器を輸入し、官公庁、大学をはじめとし、化学工業、石油化学、製薬、食品、機械、自動車産業、エネルギー産業などの研究所や品質管理部門への販売と技術サポートを行っている。
足元の業績となる2014年9月期第2四半期(13年10月-14年3月)は、売上高が前期比19.6%増の299.72億円、営業利益が同51.3%増の17.61億円、経常利益が同39.9%増の19.28億円、四半期純利益が同47.3%増の11.09億円と、増収増益基調が継続中。
セグメント別ではゴム・化学品が、自動車関連向け合成ゴム・副資材や、塗料・インキ用添加剤は堅調。家電・OA機器関連や電材などの輸出が順調だった。機械資材は、消費税駆け込み需要で自動車シートなど自動車用各種部品が好調。各種分析器・試験機器が公的研究機関向けに伸びている。
海外現地法人では、サンタップ(タイ)はゴム関連商品や自動車用部品が好調だったほか、三洋物産貿易(上海)はゴム関連商品が好調。SCOA(米国)は自動車用部品やゴム関連商品が好調だった。国内子会社については、コスモス商事は掘削用機器販売やレンタルが大幅増加した。
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