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パイオニア<6773>：222円（前日比-7円）
売り先行。前日にホームAV事業の売却を発表、昨日は発表後に買い進まれる展開となったが、本日は短期資金の利食い売りが優勢となっている。苦戦事業が続く同事業が連結対象外となること、カーエレ事業への経営資源集中につながることなど、評価の声は高いものの、すでに観測報道は従来から伝わっていたため、短期的には材料出尽しとも受け止められやすいもようだ。

京セラ<6971>：4913円（同-70円）
軟調。2018年3月期をメドに税引き前利益を前期比約4割増の2000億円以上に引き上げる方針と伝わっている。スマホ用電子部品の拡販のほか、太陽光発電関連を伸ばす計画のようだ。2017年3月期の市場予想1700億円レベルとの比較ではポジティブとも捉えられるが、株価に織り込むには時期尚早といった見方のようだ。株主還元策の強化に関するコメントなどは伝わっておらず、全体相場のさえない動きなども逆風に。

住友ゴム工業<5110>：1500円（同-56円）
大幅に3日続落。シティではプレビューレポートをリリース、第2四半期（4-6月期）営業利益は会社予想線の165億円、前年同期比12％増と予想している。足元の販売は、北米、欧州、東南アジアが会社想定を下回っているもよう。下期の販売計画が強気であること、原油価格が上昇基調であることなどから、通期予想の上方修正は期待しづらいと指摘。業績上振れ期待が高まりやすい銘柄でもあり、失望売りにもつながる格好のようだ。

千代田化工建設<6366>：1239円（同-29円）
さえない。UBSでは投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価も1580円から1250円に引き下げへ。来期の粗利益率を今期9.0％から8.9％に変更、つれて、営業利益は従来の310億円から270億円へ引き下げているようだ。プラント建設の資材管理に無人ヘリを導入などと伝わっているが、特段材料視されている様子はない。

アルパイン<6816>：1394円（同+69円）
急反発。トヨタ<7203>がグーグルと車載情報システム開発で提携と報じられている。次世代の車載情報システムをめぐる主導権争いの一環などともされており、カーナビなど車載情報機器を手掛ける銘柄の位置づけなどが高まる状況にもつながっているようだ。前日に下げの目立った反動も強まる格好に。

ＡＰＬＩＸ<3727>：ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。9月にも、米アップルの「iPhone」向け決済サービスを始めると報じられたことが材料視されている。店頭の端末にかざすと無線通信で情報をやりとりし、登録済みのクレジットカードで決済すると。ショーケースギグ社が決済やクレジットカード情報管理のアプリを開発し、同社が小型読み取り装置を手掛けるとも伝わっている。

サマンサＪＰ<7829>：701円（同+100円）
急伸でストップ高まで。3-5月期営業利益が前年同期比2.5倍の13億円程度となり、3-5月期としては最高を更新したようだと報じられたことが好感されている。消費増税を睨んで品揃えを拡充したほか、テレビCMによる認知度の向上で若い女性客の需要を取り込んだことが寄与した。上期計画の8.5億円を超過達成する見込みであるほか、通期計画の23.5億円に対する進捗率も5割超となり、上方修正期待が高まる格好に。

３Ｄマトリックス<7777>：4235円（同-390円）
売り先行。海外募集による新株式発行を発表したことがネガティブ材料視されている。約60億円を調達し、欧州など海外で拡販を目指す局所止血材の開発費に充当するようだ。外国人株主を増やす狙いから北米を除く海外でのみ公募するが、希薄化や将来的な需給悪化に対する警戒感が先行へ。

タカラバイオ<4974>：1795円（同+180円）
大幅続伸。京都大学発ベンチャーのiHeart Japan社との契約締結を発表したことが材料視されている。iHeart Japan社から技術移転を受け、iPS細胞から作った心筋細胞などの製造販売を始める。2年以内に製薬会社や大学に供給して心疾患の新薬開発に活用してもらうほか、評価試験も受託し、3年後に3億円の売上高を見込んでいるようだ。



＜KO＞