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ルネサスイーストン Research Memo(4):アジアの半導体需要は最も高い成長率が期待される

注目トピックス 日本株

■ルネサスイーストン<9995>の成長ドライバ

(1)地域的な成長ドライバ

同社は半導体製品全般を取り扱っている。また、同社の主たる仕入先がルネサス エレクトロニクスであり、ルネサス エレクトロニクスが汎用DRAM以外のほとんどの品種の半導体を生産していることを考え合わせると、同社の事業環境は世界半導体市場の動向と同じような傾向を示すと考えられる。したがって、同社の将来性を考える上では、半導体の世界市場の動向を理解しておく必要がある。

下のグラフは世界半導体市場統計(WSTS=World Semiconductor Trade Statistics)が発表している、世界半導体市場の過去推移及び市場予測だ。予想は2014年春季のものである。半導体市場の、1999年から2013年までの14年間の年平均成長率は、世界全体で5.2%だった。地域別には、日本は0.4%、アジア・太平洋地域は11.7%だった。一方、2013年から2016年までの3年間の年平均成長率は、世界全体が4.7%、日本が1.2%、アジア・太平洋地域が5.9%となっている。

言うまでもなく、日本の製造業はアジアを中心に生産工場の海外移転を進めているため、半導体製品の需要地は日本国内から海外、特にアジア・太平洋地域に移っている。同社の取扱い製品の需要動向を占う上では、日本の市場動向だけではなくアジア・太平洋地域の動向に着目する必要がある。2016年までの年平均成長率は、アジアについては5.9%と予想されている。2013年までの14年間の年平均成長率(11.7%)からは鈍化して見えるが、世界の他地域に比べれば依然として最も高い成長率が期待されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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