ルネサスイーストン Research Memo(6):自動車向けエレクトロニクス部品は年率10%の成長が期待される
[14/06/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■ルネサスイーストン<9995>の成長ドライバ
(3)自動車業界のエレクトロニクス化
自動車のエレクトロニクス化は1980年代から急速に進んだ。最もエレクトロニクス化を実感できたパワーウインドウや電動調節シートに感動していた時代が懐かしく思えるほどだ。現在では、走行制御、情報提供、危険警報・警告などあらゆる分野に及ぶほか、エレクトロニクスの採用領域がどんどん広がっている。電気自動車の登場は、ある意味で究極のエレクトロニクス化ともいえる。
自動車1台に搭載されるマイコンの個数は、一般的な小型車でも30個〜60個程度に及び、高級車では少し前までは100個といわれていたのが、足元では200個近くにまで増えてきている。この結果、自動車の製造コストに占めるエレクトロニクス部品の割合は、2007年の段階で小型車10%〜15%、高級車20%〜30%、ハイブリッド車で約50%、平均すると20%〜30%に達していたという調査結果がある。2015年には平均値が40%程度にまで上昇するとみられている。以上のような流れを総括すると、自動車関連のエレクトロニクス部品の市場は、年率で10%前後の成長が期待される市場という見方が関連業界のほぼ一致した見方となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<FA>