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ルネサスイーストン Research Memo(11):総資産回転率は高水準、利益率改善が課題

注目トピックス 日本株

■財務分析と業績動向

(1)財務分析

ルネサスイーストン<9995>の2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は6.5%だった。前期からは2.9ポイントと大きく改善しているものの、絶対水準としては一段の改善が望まれる水準だ。

ROEは総資産経常利益率(ROA)と財務レバレッジの和から成るが、同社のROAは4.1%で、ROEに対する構成比は63%を占めている。ROEの質という点で63%という構成比は合格点であると弊社は判断するが、これ以上の低下は避けるべきとも考えている。

同社のROAは1.7%の売上高経常利益率と2.33回/年の総資産回転率の積で成っている。このうち、総資産回転率の2.33回/年というのは、同規模のエレクトロニクス商社に比較しても高いほうに位置する値である。すなわち、同社は在庫管理も含めて資産の管理がうまくいっていると評価できる。一方、1.7%の売上高経常利益率は、同業他社と比べて明らかに低い。その結果としてROAは4.1%にとどまっている。

仮にROAを上げることができれば、財務レバレッジも押し上げられて、ROEの上昇幅は加速度的に大きくなる。したがって、財務分析的観点からは、同社の経営課題は、マージン(売上高利益率)の引き上げの一点にあるということができる。

エレクトロニクス系商社にも取扱商品の違いなどで、その収益構造にはいろいろなケースがある。換言すれば粗利益率と販管費のバランスということだ。同社の場合は、明らかにそのバランスが悪く、結果的に売上高営業利益率が低くなってしまっている。ここ数期間を見る限りは、粗利益は改善傾向にあるので、販管費の抑制に注力し、それに成功すれば営業利益率改善が実現されると期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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