注目銘柄ダイジェスト(前場):岩谷産業、グリー、富士通など
[14/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
岩谷産業<8088>:704円(前日比+71円)
一時ストップ高。トヨタ<7203>が燃料電池車を今年度中に日本で市販すると発表している。これに伴い、政府も「水素ステーション」などのインフラ整備を後押しすると伝わっている。水素事業のパイオニアで水素ステーションなどを手掛けている同社は、燃料電池関連の材料株で代表的な位置づけにあり、短期資金の矛先などが向かう展開に。三菱化工機<6331>、加地テック<6391>などの関連銘柄も買いが先行へ。
日本電工<5563>:316円(同+14円)
一時急伸。燃料電池関連の一角として物色されている。完全子会社化した中央電工は、水素を貯蔵するタンク材料となる水素吸蔵合金のトップメーカーであり、燃料電池車の普及に伴う業容拡大などが思惑材料視されているようだ。なお、中央電工は昨日が取引最終日、上場廃止となっている。
グリー<3632>:882円(同-41円)
大幅に5日続落。JPモルガン(JPM)では、4-6月期プレビューレポートをリリース。国内外ともに想定以上に売上が弱含んでおり、計画下振れリスクが台頭していると指摘している。コイン消費が特に海外で弱含んでおり、15年6月期営業利益は従来の370億円から309億円に下方修正しているもよう。足元の売上不振は理由があまり明白でなく、短期株価は弱含みが続く可能性があると。
富士通<6702>:758円(同+20円)
年初来高値を更新。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を770円から850円に引き上げている。携帯端末事業が4月と5月は黒字であったこと、国内PCや国内ITサービス受注が想定を上回って進捗していることなどを評価。今期営業利益は従来予想の1900億円から2000億円に引き上げている。
キヤノン<7751>:3338円(同-79円)
さえない。BNPパリバでは投資判断を「ホールド」から「リデュース」に格下げしているもよう。目標株価も3250円から3000円に引き下げているようだ。今期は会社計画未達の公算としており、営業利益は会社計画の3650億円に対して3485億円にまで下方修正している。また、15年12月期も営業減益を予想しているようだ。
大日本スクリーン製造<7735>:469円(同-12円)
大幅続落。メリルリンチ(ML)では投資判断を新規に「アンダーパフォーム」、目標株価を400円としている。半導体製造装置メーカー競合比での利益率が劣後していること、メモリ設備投資増からの恩恵が限定的となる可能性、相対的に脆弱な財務基盤などを背景としているようだ。今期営業利益は会社計画を上回るとみているが、市場では織り込み済みとの見方。なお、MLでは、日立国際<6756>の投資判断は新規に「買い」としている。
オンコリスバイオ<4588>:919円(同+148円)
急伸。腫瘍溶解ウイルス「OBP-301(テロメライシン)」の用途に関する特許が、日本において特許査定されたと発表したことが材料視されている。今回査定を受けた特許は、放射線や既存の抗がん剤による治療で耐性を獲得した腫瘍に対してテロメライシンを投与することで、優れた有効性が期待されるがん治療法を提供するものと。
AMI<3773>:1290円(同+145円)
急伸。ソフトバンクモバイルと、音声認識ソリューションの販売パートナー契約を締結したと発表したことが材料視されている。今回のパートナー提携では、法人・コンシューマー向けの音声認識サービス販売と、大規模コールセンターを対象としたIVR対応音声認識システム・MRCP対応音声認識システムの販売を展開すると。
ダイヤモンドD<3073>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。上期の営業利益見通しを1.2億円から4.1億円へ、通期見通しを6.1億円から9.0億円へとそれぞれ大幅に上方修正したことが好感されている。消費税増税後においても、4月、5月と既存店売上高が前年同月比を上回って推移していることなどが背景。四季報予想の今期営業利益は6.0億円と従来計画水準が見込まれており、ポジティブなインパクトが強まる格好に。
マクドナルド<2702>:2852円(同-41円)
軟調。本日は6月、12月決算企業の配当・優待権利落ち日となり、12月決算である同社も換金売りに押される展開となっている。同社については優待食事券に対する関心が高く、今月中旬にかけては優待取り狙いとみられる動きで堅調推移が続いていた。なお、昨日についても反落となったものの、出来高は大きく膨らんでいた。
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