アデランス Research Memo(3):国内外で幅広い毛髪関連事業を展開、14年2月期は各事業とも増収
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(2)事業の概要
アデランス<8170>の「アデランス」や「フォンテーヌ」というブランドは、極めて高い認知度を有しているが、事業構造や収益構造という面では、ブランドの変遷や頻繁な情報開示区分の変更ゆえに、少々複雑となっている。
同社の主力製品としては、まず、かつらがある。国内市場において、かつらは男女別に分けられ、さらに、オーダーメイド品と、レディメイド品(既製品)とに分けられる。かつらの販売以外にも、育毛サービスや理美容サービスなどがあり、また、ヘアケア関連製品(シャンプーなど)の販売がある。同社の情報開示区分では、オーダーメイドかつらの販売とその関連サービスを男女合わせて「アデランス事業」とし、女性向けレディメイドかつらの販売を「フォンテーヌ事業」としている。また、海外事業については、米国で植毛を行うボズレー社の業績を「ボズレー事業」として切り出し、それ以外のかつらの販売を「海外ウィッグ事業」とまとめて開示している。また、「その他」にはEコマース、医療事業、女性用レディメイドかつらの美容材料卸ルートでの販売などが含まれる。
2014年2月期の実績ベースの各事業の売上高は、アデランス事業が28,234百万円(前期比10.1%増)、フォンテーヌ事業が8,987百万円(同5.3%増)、ボズレー事業が9,320百万円(同10.9%増)、海外ウィッグ事業が17,992百万円(同2.5倍)となった。国内事業は業績底打ちで増収、ボズレー事業は円安メリットで増収となった。海外ウィッグ事業は米国でヘアクラブ社を買収したことにより大幅増収となった。(ヘアクラブ買収の詳細については後述)
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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