ネクスト Research Memo(1):国内最大規模の不動産・住宅情報サイト「HOME’S(ホームズ)」が業績を牽引
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ネクスト<2120>は、不動産・住宅情報サイト「HOME’S(ホームズ)」の運営を主力として、金融情報サイトや地域情報サイトなど、暮らしにまつわる様々な分野の情報サービスを展開している。日本全国の加盟店数は11,639店(2014年3月期末)、総掲載物件数は425万件(2014年3月平均)と国内最大規模を誇っている。加盟店に対して利用者からの問合せ数により課金する収益モデルが特徴である。総掲載物件数No.1を武器に、積極的なブランディングプロモーションを展開することで認知度や集客力を高め、業績は順調に拡大している。
2014年3月期の業績は、売上高が前期比22.8%増の14,690百万円、営業利益が同44.5%増の2,299百万円と大幅な増収増益となり、売上高、利益ともに過去最高を更新した。総掲載物件数の拡大に加え、過去最大規模の広告費投入による積極的なブランディングやSEO対策によって訪問者数及び問合せ数が増加したことが業績を牽引した。
同社は2015年3月期の業績予想についても、売上高が前期比17.4%増の17,240百万円、営業利益が同1.2%増の2,328百万円と増収増益を見込んでいる。消費税増税の影響などにより売上高の伸び率は前期に比べてやや鈍化すると想定している。また、利益面でも、2014年4月より開始したインテリアECサービスによる原価率の上昇に加えて、デジタルマーケティングの強化や不動産情報領域における新規サービスの開始、加盟店新規開拓などへの先行投資や前期の期ずれにより、利益率は若干低下する見込みとなっている。同社は、2015年3月期を長期的な成長に向けた投資の時期と位置付けている。
成長戦略としては、再投資による圧倒的No.1の確立と、不動産会社向け業務支援サービスの拡充による不動産業界ビジネスプラットフォームの構築を当面の柱としている。また、海外展開や新規事業の育成も図っていく方針である。
■Check Point
・不動産情報サイト大手のなかでも「HOME’S」の総掲載物件数は突出
・2014年3月期は売上高・利益ともに過去最高を更新
・配当性向20%程度が目標だが、将来的には水準引き上げも
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<FA>