ネクスト Research Memo(8):2015年3月期も増収増益見込み、長期成長に向けた投資を推進
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(3)2015年3月期の業績予想
ネクスト<2120>は2015年3月期の業績予想として、売上高が前期比17.4%増の17,240百万円、営業利益が同1.2%増の2,328百万円、経常利益が同0.9%増の2,322百万円、当期純利益が同3.7%増の1,386百万円と増収増益を見込んでいる。
同社は2015年3月期から、サイト統合や中期戦略の投資区分に合わせて売上高の開示区分(サービス別売上高)の見直しを行った。新たなサービス別売上高で見ると、不動産情報サービス事業は引き続き好調で、「賃貸・不動産売買」を中心に増収に寄与するものの、「新築分譲」及び「注文住宅・リフォーム」では消費税増税の影響が見込まれることから、全体的な伸び率は前期に比べてやや鈍化するとみている。なお、「不動産事業者向け」の伸びは、賃貸事業者向けCRMサービスや不動産デベロッパー向け業務支援サービスの拡販によるものであり、「その他」では、急成長している「HOME’S介護」の伸びが寄与する想定となっている。また、その他事業では、2014年4月より開始したインテリアECサイト「HOME’S Style Market」の売上寄与を見込んでいる。
利益面では、インテリアECサービスの仕入などによる原価率の上昇に加えて、デジタルマーケティングの強化、新規サービスの開始や加盟店の新規開拓(営業代行の活用)などの先行投資や前期の期ずれにより、営業利益率は若干低下する見込みとなっている。また、広告宣伝費は引き続き売上高の30%程度を計画している。同社は、2015年3月期を長期的な成長に向けた投資の時期と位置付けており、営業利益率は一旦低下するものの、中長期の目標である営業利益率25%に向けて徐々に上昇させていく計画である。
なお、同社は業績予想の開示について、これまでの保守的な予想から中立的な予想へ変更することを発表した。同社の場合、予測の難しい問合せ課金が収益の柱であることを考慮し、想定される費用はすべて反映させたうえで、売上高の予想については保守的に行っていたが、次第に予測の精度が上がってきたことから、売上高の予想もより合理性の高いものへ変更することとした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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