EMシステムズ Research Memo(1):レセプトコンピュータと電子カルテシステムで業績拡大へ
[14/07/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
EMシステムズ<4820>は、調剤薬局向けレセプト(診療報酬請求書)コンピュータの開発と販売を主力に、開業医向け電子カルテシステム販売のほか、本社ビルのテナント部分を活用した不動産賃貸事業などを展開している。なかでも調剤薬局向けシステムのシェアは、業界トップクラスの30%を握るなどニッチビジネスながら高いプレゼンスを誇る。
同社の特徴はストック型のビジネスモデル。顧客数の積み上げをベースにした従量課金型モデルで、2年毎の診療報酬改定や医療制度改革など外部環境の変化に左右され難いビジネスモデルを確立している。
2014年3月期決算は売上高が前期比10.8%増の11,369百万円、経常利益が同29.4%増の2,284百万円、当期純利益が同32.0%増の1,420百万円となった。売上面では調剤システムが課金売上の伸長で前期比2.4%増収となったほか、期中にM&Aで販売体制を強化した医科システムが同2.8倍増収と売上高を牽引。利益面ではストック部分の課金売上高の伸長が利益を押し上げた。
同社は2017年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を公表した。この戦略は開業医向け電子カルテの拡大と、調剤薬局向けレセプトコンピュータの更なるシェアアップを進めながら、最終年度の2017年3月期の売上高で2014年3月期比2,063百万円増の13,432百万円、経常利益は同292百万円増の2,576百万円を目指す。中期経営計画初年度の2015年3月期の会社予想は、売上高が前期比6.4%増の12,096百万円、経常利益は同3.7%減の2,200百万円を見込む。
★Check Point
・調剤薬局向けシステムと電子カルテシステムを軸に事業強化
・課金ユーザーの積み上げが進みストック売上高が増加
・更なるユーザー数積み上げ、EHR・PHRの事業化などが成長ドライバー
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目俊一郎)
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