EMシステムズ Research Memo(6):ストック型ビジネスモデルは収穫期に
[14/07/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1)業績推移
EMシステムズ<4820>のストック型ビジネスモデルは、2011年3月期にブレークイーブンポイントを迎え、2012年3月期から収穫期に入ったと考えられる。過去の業績推移からは2つの転換点が見受けられる。1点目は2009年3月期に断行されたビジネスモデルの転換、2点目は2011年3月期の調剤薬局事業の売却である。
2008年3月期までのフロー型ビジネスモデルでは、2005年3月期が診療報酬のマイナス改定で売上高・経常利益ともに伸び悩んだものの、その後は調剤薬局のIT化ニーズとユーザー数拡大で診療報酬改定の影響をオフセットして来た。
ストック型ビジネスモデルに転換した2009年3月期は、ストック部分の課金ユーザー数が蓄積不足だったほか、イニシャル単価(フロー売上高)も従来の半分程度に引き下げられたうえ、不動産賃貸事業の業績寄与もまだ小さかったため大幅な経常赤字に転落した。
2011年3月期は調剤薬局事業売却で減収となったものの、ストック部分の積み上げと不動産賃貸事業の収益寄与で経常利益が黒字に転換。2012年3月期はストック売上高の増収分以上に経常利益が増益となったことから、同社のストック型ビジネスモデルは収穫期に入ったと考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目俊一郎)
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