西武ホールディングス---「既存事業の強化」と「長期的な事業基盤の確立」に取り組む
[14/07/03]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
西武ホールディングス<9024>は同社と連結子会社53社、持分法適用関連会社1社から構成される。都市交通・沿線事業とホテル・レジャー事業、更にはそれらと密接に関連する不動産事業、建設事業、ハワイ事業及びその他の事業を行うなど多彩なポートフォリオを有していることが特徴。都内及び都心の保有土地面積は、465,000平方メートルと豊島園を除いても私鉄各社と比べ大きく秀でている。
足元では、同社のグループ経営戦略として、グループの強みに焦点を合わせて、各事業の具体的目標達成に向けて「新たな視点によるイノベーション」をキーワードに「既存事業の強化」と「長期的な事業基盤の確立」に取り組んでいる。都市交通・沿線事業では、特急のチケットレスサービス導入、ホテル・レジャー事業においてはザ・プリンス さくらタワー東京においてリニューアルを行い、マリオット・インターナショナルと連携し独自性を持つホテルからなる「オートグラフ・コレクション」に日本初加盟し、不動産事業では石神井公園駅周辺開発を行うなど、サービス向上・収益基盤の拡大策を展開した。また、一大プロジェクトであるグランドプリンスホテル赤坂跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」を引き続き推進したほか、遊休地などの活用の一環として、大規模太陽光発電事業に参入した。
2015年3月期の業績は、売上高が前期比3.3%増の4881億円、経常利益が同12.3%増の394億円と増収増益の見通しとなっている。
また、将来目指すべき姿としてEBITDAでは1100億円以上、ネット有利子負債/EBITDA倍率では8.0倍以下としている。観光大国へ向けて、今後増加することが見込まれるインバウンド旅行客の受け入れについて、これまで取り組んできた現地商談会の実施や多言語対応可能なスタッフの配置を行うなどのセールス&プロモーションおよび受け入れ体制を引き続き強化していくとしている。
<FA>