ジェイテック Research Memo(5):景況感改善など背景に増収増益基調が継続へ
[14/07/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2015年3月期の業績見通し
ジェイテック<2479>の2015年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比7.8%増の3,670百万円、営業利益が同15.2%増の110百万円、経常利益が同15.9%増の110百万円、当期純利益が同22.9%増の80百万円と、引き続き2ケタ増益予想となっている。
売上高では、4要素すべてが引き続き増収に寄与する。景況感の改善により、案件が豊富にあるためである。まず、旺盛な受注によって高水準の稼働率と稼働時間が維持される見通しとなっている。
また、平均単価の上昇も期待できる。同社のテクノロジストは若返りが進んでおり、テクノロジスト全体の4割が2010年春から2013年春の新卒で占められている。このため、経験を積めば積むほど単価が上がると考えられ、平均単価は上昇していくと予想される。
さらに、テクノロジストの数も増加を維持しそうである。2014年春には24人の新卒を採用し、同4月1日時点でテクノロジスト数は519人と過去最多になった。新卒に関しては、この24人のほかに、希望により半年間の海外留学を行う新卒5人が10月に入社する予定となっており、テクノロジスト数はさらに増える見込み。定年などの退職者も予想されるが、前期比で純増となるのはほぼ確実と考えられる。
利益面では、売上高営業利益率が前期の2.8%から3.0%に上昇する見込みだ。同社のような人材派遣・請負事業者の収益面での特徴として、売上高の増加に伴って限界利益率が上昇する傾向にある。これは、コストの最も大きな部分を占めるのが派遣人員の給与であり、売上高が増えても給与が急上昇することはないためである。
また、第2四半期累計での減益予想に関しても、減益率が縮小する可能性がある。同予想は新卒の教育にかかるコストを想定したもので、保守的な見積もりと言える。前期のように新卒が早期に収益貢献を果たせば、第2四半期累計での減益幅が縮小し、通期でも業績の上振れ要因となる可能性がある。
一方、リスクとしては、テクノロジストの数と質の確保になろう。あまり多くはないと予想されるが、既存のテクノロジストから、中途退社や定年退職者が出る。新卒者を含めた若手人材が、その穴を補ってさらに収益に貢献できるかどうかが注目されよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)
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ジェイテック<2479>の2015年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比7.8%増の3,670百万円、営業利益が同15.2%増の110百万円、経常利益が同15.9%増の110百万円、当期純利益が同22.9%増の80百万円と、引き続き2ケタ増益予想となっている。
売上高では、4要素すべてが引き続き増収に寄与する。景況感の改善により、案件が豊富にあるためである。まず、旺盛な受注によって高水準の稼働率と稼働時間が維持される見通しとなっている。
また、平均単価の上昇も期待できる。同社のテクノロジストは若返りが進んでおり、テクノロジスト全体の4割が2010年春から2013年春の新卒で占められている。このため、経験を積めば積むほど単価が上がると考えられ、平均単価は上昇していくと予想される。
さらに、テクノロジストの数も増加を維持しそうである。2014年春には24人の新卒を採用し、同4月1日時点でテクノロジスト数は519人と過去最多になった。新卒に関しては、この24人のほかに、希望により半年間の海外留学を行う新卒5人が10月に入社する予定となっており、テクノロジスト数はさらに増える見込み。定年などの退職者も予想されるが、前期比で純増となるのはほぼ確実と考えられる。
利益面では、売上高営業利益率が前期の2.8%から3.0%に上昇する見込みだ。同社のような人材派遣・請負事業者の収益面での特徴として、売上高の増加に伴って限界利益率が上昇する傾向にある。これは、コストの最も大きな部分を占めるのが派遣人員の給与であり、売上高が増えても給与が急上昇することはないためである。
また、第2四半期累計での減益予想に関しても、減益率が縮小する可能性がある。同予想は新卒の教育にかかるコストを想定したもので、保守的な見積もりと言える。前期のように新卒が早期に収益貢献を果たせば、第2四半期累計での減益幅が縮小し、通期でも業績の上振れ要因となる可能性がある。
一方、リスクとしては、テクノロジストの数と質の確保になろう。あまり多くはないと予想されるが、既存のテクノロジストから、中途退社や定年退職者が出る。新卒者を含めた若手人材が、その穴を補ってさらに収益に貢献できるかどうかが注目されよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)
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