テクノアルファ Research Memo(9):進化版EMIテスタ、半導体外観検査器、充放電試験装置を開発中
[14/07/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(3)新製品の開発状況
テクノアルファ<3089>では経済産業省から補助金を受けて3つの製品を開発している。1つ目はEMIテスタの進化版で、近傍ノイズを計測するだけで、10mほど離れた距離でのノイズを高精度に推測する世界初の計測システムとなる。シミュレーションソフトを開発することで、同技術の実現を目指してきたが、計測する対象物の大きさや放出するノイズの大きさなどによって、推測値と実測値のノイズレベルにバラつきが生じるといった課題が解消せず、今後は計測対象物をある程度絞った格好での商品化を目指していくとしている。
2つ目の案件は半導体外観検査測定器となる。ワイヤボンディング後の端子の接続状態を検査する際に用いられるもので、従来の目視検査工程を自動化し、検査効率や品質の向上につながるものとして期待されている。当初は2014年3月の事業化を目指していたが、現在はソフトウェアの改良を行っている段階にあり、商品化は2015年以降にズレ込む可能性がある。
3つ目はペリテックで開発しているEtherCAT対応の多チャンネルリチウムバッテリーエミュレーターとなる。ハイブリッドカーや電気自動車に用いられるリチウムイオンバッテリーを制御するバッテリーマネジメントシステムの開発で必要となる充放電試験装置である。当初は2014年4月の事業化を目指していたが、開発に時間がかかっており、商品化時期は未定となっている。
いずれの開発案件も当初の想定よりやや遅れ気味となってはいるが、商品化されれば一定の需要が見込める分野であるだけに、今後の開発動向は引き続き注目されよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>
(3)新製品の開発状況
テクノアルファ<3089>では経済産業省から補助金を受けて3つの製品を開発している。1つ目はEMIテスタの進化版で、近傍ノイズを計測するだけで、10mほど離れた距離でのノイズを高精度に推測する世界初の計測システムとなる。シミュレーションソフトを開発することで、同技術の実現を目指してきたが、計測する対象物の大きさや放出するノイズの大きさなどによって、推測値と実測値のノイズレベルにバラつきが生じるといった課題が解消せず、今後は計測対象物をある程度絞った格好での商品化を目指していくとしている。
2つ目の案件は半導体外観検査測定器となる。ワイヤボンディング後の端子の接続状態を検査する際に用いられるもので、従来の目視検査工程を自動化し、検査効率や品質の向上につながるものとして期待されている。当初は2014年3月の事業化を目指していたが、現在はソフトウェアの改良を行っている段階にあり、商品化は2015年以降にズレ込む可能性がある。
3つ目はペリテックで開発しているEtherCAT対応の多チャンネルリチウムバッテリーエミュレーターとなる。ハイブリッドカーや電気自動車に用いられるリチウムイオンバッテリーを制御するバッテリーマネジメントシステムの開発で必要となる充放電試験装置である。当初は2014年4月の事業化を目指していたが、開発に時間がかかっており、商品化時期は未定となっている。
いずれの開発案件も当初の想定よりやや遅れ気味となってはいるが、商品化されれば一定の需要が見込める分野であるだけに、今後の開発動向は引き続き注目されよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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