注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、石川製作所、安川電機など
[14/07/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
シャープ<6753>:317円(前日比-11円)
売り先行。4-6月期の純損益は百数十億円の赤字になったもようとの観測報道が伝わっている。4-6月期としては4期連続での赤字のようだ。市場予想では30億円程度の赤字となっており、赤字幅は想定以上となる格好に。欧州での太陽光発電事業の見直しに伴って、143億円の特別損失を計上するようだ。足元ではポジティブなニュースフローが多かったこともあり、戻り売りが優勢の展開にも。なお、営業利益は前年同期の30億円の黒字を上回る見込みとされている。
石川製作所<6208>:124円(同+7円)
急反発。防衛関連銘柄の一角として、短期資金の思惑買いが向かう格好に。マレーシア航空機がウクライナ領空で撃墜されたと伝わっているほか、イスラエルではハマス支配のパレスチナ自治区ガザに対する地上作戦が命令されている。アフガニスタンでは、武装集団と治安部隊との間で銃撃戦が繰り広げられたもよう。前日に人気化した低位建設株の動きが鈍くなる中で、短期資金の関心が集中する格好にも。
安川電機<6506>:1375円(同+49円)
買い先行。前日に第1四半期の決算を発表しており、ポジティブに捉えられている。営業利益は68.1億円で前年同期比7%増益となり、上半期予想は従来の110億円から130億円に上方修正している。実績値は市場コンセンサスを10億円強上回ったもよう。比較的警戒感が先行していたと見られ、買い戻しの動きなども優勢となっているようだ。なお、経費の期ズレなど、第1四半期の上振れには一時的な要因が多いといった見方も。
富士通<6702>:779円(同+11円)
しっかり。半導体生産から撤退の方針を固めたと報じられている。三重工場を台湾企業に、会津若松工場を米社に段階的に売却していく計画のようだ。今後はITサービス事業に経営資源を集中させていく。リストラの方向性は織り込まれていたが、想定以上に抜本的な施策であるとして、積極的な戦略転換を評価する流れに。
前田建設工業<1824>:822円(同+32円)
3日続伸で年初来高値更新。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も740円から950円に引き上げている。オリンピックに向けての公共インフラの整備、リニア中央新幹線の建設計画、品川周辺での大規模な再開発計画などから、今後数年大手ゼネコン50社の建設受注は高水準で推移すると考えているもよう。各社の株価には依然として上昇余地があり、同社に関しても、公共インフラへの投資が具体化すれば、収益は更なるアップサイドがあると指摘している。
中外製薬<4519>:2984円(同+64円)
年初来高値更新。モルガン・スタンレー(MS)が投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2700円から3750円に引き上げている。肺癌薬や血友病治療薬など、独自の自社新薬が浮上したことで、新薬成長銘柄としての魅力がさらに高まったと評価。新薬ポテンシャルが加わることで、さらなるバリュエーションの向上が期待できるとしている。
UNITED<2497>:2109円(同+49円)
反発。今期営業利益が、前期比3.5倍の5億円程度になりそうだと報じられたことが材料視されている。業績をけん引するのはサイトの広告枠を自動で売買する「入札型」と呼ばれる広告事業で、ネット通販や人材関連、金融などで利用が増えていると。会社側では今期の業績計画を公表していないが、四季報予想では4億円程度が見込まれており、想定以上の業績拡大見通しが前向きに評価されている。
エムティーアイ<9438>:1080円(同+150円)
ストップ高。社長インタビューにおいて、16年9月期に営業利益が50億円前後になるとの見通しが伝わったことが好感されている。スマホを販売する段階で同社の有料会員登録を促してもらう体制を構築したことで、スマホ利用者の有料会員が伸びていることが背景と。14年9月期営業利益は18億円が計画されており、中長期的な業績拡大期待が高まる格好に。
エリアリンク<8914>:142円(同+1円)
3日ぶり反発。上期の営業利益を9.7億円から13.6億円へ、通期計画を18.6億円から21.5億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。上期は不動産再生・流動化サービス事業において、販売用不動産の売却が通期計画に対して順調に推移しているようだ。通期営業利益のコンセンサスは19億円程度が見込まれており、想定以上の上振れと捉えられている。
じげん<3679>:1168円(同+31円)
しっかり。ブレイン・ラボ社の子会社化を発表したことが材料視されている。ブレイン・ラボは人材紹介会社向けのコンサルティング事業などを手掛けており、市場拡大が見込まれる求人市場でのサービスを強化すると。6月には一部で、今夏に数億円から数十億円規模の買収を複数発表するとの社長インタビューが伝わっており、今後のM&Aの本格化にあらためて期待感が高まる格好に。
ADWAYS<2489>:1847円(同+8円)
もみあい。LINEが、米国証券取引委員会(SEC)にニューヨーク市場での上場を申請したと報じられているが反応薄となっている。LINEは日本と米国での同時上場を検討しているもようだが、事前にはニューヨーク証券取引所やナスダックに単独上場する可能性があるとも伝わっており、サプライズはないとの見方に。
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