ナガイレーベン Research Memo(4):第3四半期は増収・営業増益、高機能性商品が順調に拡大
[14/07/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1)2014年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2014年8月期第3四半期の連結業績(累計)は、売上高が前年同期比5.2%増の13,083百万円、営業利益が同3.4%増の4,140百万円、経常利益が同8.5%減の4,241百万円、四半期純利益が同5.7%減の2,964百万円となった。第3四半期累計期間としては5期連続して過去最高の売上高・営業利益を達成した。消費増税の影響が懸念されたが、同社では「結果として影響はほとんどなく、第3四半期までの業績は好調に推移した」としている。
売上高では、主力のヘルスケアウェア、周辺市場の手術ウェア、患者ウェアが高機能性商品を中心に順調に拡大したほか、中部日本以西でのシェアアップが増収に寄与した。売上総利益率は前年同期比で若干低下しているが、同社では「円安の影響」としており、「大きく懸念されるほどの低下ではない」としている。一方、販管費の伸び率がやや高くなったが、これは主に本社移転関連費用(約50百万円)によるもので、想定内の数値である。
一方、経常ベースでの減益は営業外収益の減少が主因だ。営業外収益は前年同期の664百万円から132百万円へ大幅に減少したが、これは前年同期に発生した為替差益571百万円が53百万円に減少したことによるもの。ほかに特別利益として、旧本社の売却益115百万円を計上している。
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比6.1%増の7,694百万円、ドクターウェアが同5.4%増の2,197百万円、ユーティリティウェアが同7.9%減の607百万円、患者ウェアが同10.7%増の1,031百万円、手術ウェアが同3.8%増の1,131百万円、シューズが同7.0%減の192百万円、その他が同10.9%増の228百万円となった。
主力のヘルスウェアは市場の安定化を背景に、リース更新、新規物件ともに順調に拡大したほか、高機能性商品群が好調に推移した。また、ドクターウェアでは数年前に投入した「スクラブウェア」※1が寄与。患者ウェアでは健診需要の増加が追い風となったほか、手術ウェアはスクラブウェアとコンペルパック※2の市場浸透により、売上高が安定的に増加した。一方、エプロンなどのユーティリティウェアは個人支給から共用品への流れが継続しており、売上高は低迷が続いている。
※1スクラブウェア:従来の白衣(袖が短く首元がタートルネックになっているタイプ)と違い、首元がVネックタイプになっている手術・看護ウェア。スクラブの語源は「Scrub(ゴシゴシ洗う)」で丈夫なつくりとなっている。
※2コンペルパック:サージカルリネンのリユースシステム。通常、医療廃棄物として廃棄されてしまう手術用リネンを、回収・洗濯・たたみ・滅菌を行うことにより再生可能とし、医療廃棄物の削減及びコスト削減を実現するサービス。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(1)2014年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2014年8月期第3四半期の連結業績(累計)は、売上高が前年同期比5.2%増の13,083百万円、営業利益が同3.4%増の4,140百万円、経常利益が同8.5%減の4,241百万円、四半期純利益が同5.7%減の2,964百万円となった。第3四半期累計期間としては5期連続して過去最高の売上高・営業利益を達成した。消費増税の影響が懸念されたが、同社では「結果として影響はほとんどなく、第3四半期までの業績は好調に推移した」としている。
売上高では、主力のヘルスケアウェア、周辺市場の手術ウェア、患者ウェアが高機能性商品を中心に順調に拡大したほか、中部日本以西でのシェアアップが増収に寄与した。売上総利益率は前年同期比で若干低下しているが、同社では「円安の影響」としており、「大きく懸念されるほどの低下ではない」としている。一方、販管費の伸び率がやや高くなったが、これは主に本社移転関連費用(約50百万円)によるもので、想定内の数値である。
一方、経常ベースでの減益は営業外収益の減少が主因だ。営業外収益は前年同期の664百万円から132百万円へ大幅に減少したが、これは前年同期に発生した為替差益571百万円が53百万円に減少したことによるもの。ほかに特別利益として、旧本社の売却益115百万円を計上している。
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比6.1%増の7,694百万円、ドクターウェアが同5.4%増の2,197百万円、ユーティリティウェアが同7.9%減の607百万円、患者ウェアが同10.7%増の1,031百万円、手術ウェアが同3.8%増の1,131百万円、シューズが同7.0%減の192百万円、その他が同10.9%増の228百万円となった。
主力のヘルスウェアは市場の安定化を背景に、リース更新、新規物件ともに順調に拡大したほか、高機能性商品群が好調に推移した。また、ドクターウェアでは数年前に投入した「スクラブウェア」※1が寄与。患者ウェアでは健診需要の増加が追い風となったほか、手術ウェアはスクラブウェアとコンペルパック※2の市場浸透により、売上高が安定的に増加した。一方、エプロンなどのユーティリティウェアは個人支給から共用品への流れが継続しており、売上高は低迷が続いている。
※1スクラブウェア:従来の白衣(袖が短く首元がタートルネックになっているタイプ)と違い、首元がVネックタイプになっている手術・看護ウェア。スクラブの語源は「Scrub(ゴシゴシ洗う)」で丈夫なつくりとなっている。
※2コンペルパック:サージカルリネンのリユースシステム。通常、医療廃棄物として廃棄されてしまう手術用リネンを、回収・洗濯・たたみ・滅菌を行うことにより再生可能とし、医療廃棄物の削減及びコスト削減を実現するサービス。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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