注目銘柄ダイジェスト(前場):日本金銭機械、いすゞ自動車、富士通ゼネラルなど
[14/07/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
日本金銭機械<6418>:1931円(前日比+97円)
大幅高。政府は、2020年までに全国3ヶ所でカジノの開設を認める方向で検討に入ったと報じられている。秋の臨時国会でカジノ法案は成立するとの見方が優勢であるものの、足元で関連株は動意薄の状況が続いていたため、改めてカジノ整備の進展が確認されたことを材料視する動きになっている。同社のほか、イチケン<1847>やオーイズミ<6428>、グローリー<6457>など関連銘柄の上昇が目立っている。
いすゞ自動車<7202>:707.7円(同+18.6円)
年初来高値を更新。4-6月期営業利益は前年同期比15%減の380億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。タイでのトラック販売が落ち込んだことが減益の背景のようだ。ただ、市場コンセンサスは320億円程度の水準であり、市場想定ほどは落ち込まない格好になっている。目先の安心感の強まりにつながっている。
富士通ゼネラル<6755>:1375円(同+139円)
急伸で年初来高値更新。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は59.6億円で前年同期比90.3%増益、上半期予想は従来の55億円から80億円、同53.4%増益に上方修正している。主力の空調機事業の収益性向上が業績上振れの背景に。第1四半期の市場コンセンサスは40億円弱の水準であったとみられる。通期予想は据え置きだが、保守的な要素が強いとみられている。
日立化成<4217>:1891円(同+192円)
急伸。決算発表と同時に、国内従業員数の1割弱に相当する約1000人を対象とした希望退職の募集を発表している。経営課題の一つであった固定費のスリム化につながり、今後の収益力向上が想定されるものとして、ポジティブに捉えられる格好になっているようだ。SMBC日興証券やUBSなど投資判断格上げの動きが相次いで観測されている。なお、第1四半期営業利益は75.3億円で前年同期比0.4%増益にとどまったが、ほぼ市場予想の範囲内と捉えられているもよう。
東洋機械金属<6210>:576円(同-62円)
急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は4.5億円、前年同期比42.3%増と大幅増益になっているが、上半期の大幅増益計画から足元の好業績は織り込み済み、通期計画も据え置きなどで短期的な出尽くし感が先行する格好になっているようだ。なお、為替差益の一巡で経常利益では前年同期比2ケタの減益にもなる状況へ。
メガネスーパ<3318>:59円(同+26円)
急伸。14年4月期において債務超過を解消し、猶予期間入り銘柄からも解除されたと発表したことが材料視されている。新株予約権(ノンコミットメント型ライツ・オファリング)による資本調達、第三者割当による社債型優先株式(C種優先株式)の発行などによる資金調達によって、債務超過が解消されたようだ。
アキュセラ<4589>:881円(同+55円)
買い先行。視覚サイクルモジュレーション技術による、新規米国特許を取得したと発表したことが材料視されている。特許の名称は、「眼の疾患および障害を治療するアルキニルフェニル誘導体化合物」と。今回、米国特許商標庁に登録された物質組成特許は、同社による新薬開発の機会を拡大させるものとしている。
テックファーム<3625>:1227円(同+143円)
大幅高。政府が2020年までに全国3ヵ所前後でカジノの開設を認める検討に入ったと報じられており、カジノ関連の一角として物色が向かっているようだ。臨海部の人工島「夢洲」を候補地とする大阪市や国際観光拠点を目指す沖縄県のほか、横浜市などが有力な候補となっているもよう。同社はカジノ市場向けモバイル電子マネーサービスなどを手掛けており、恩恵に期待感が先行へ。
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