注目銘柄ダイジェスト(前場):ファーストリテ、楽天、ミクシィなど
[14/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ファーストリテ<9983>:33835円(前日比-240円)
売り先行。同社は前日に7月の月次動向を発表している。既存店売上高は4.8%減となり、9ヶ月ぶりの前年割れとなっている。台風など天候不順による客数の減少が響く格好に。計画比でも若干ショートのもよう。ただ、下旬からは売上も回復しているもようであり、落ち込みはあくまで一過性といった見方にも。なお、前年に売上が大きく拡大した来月のハードルは高い状況と見られる。
楽天<4755>:1350円(同+66円)
急反発。同社は前日に上半期決算を発表、営業利益は448億円で前年同期比6%減益となっている。会社計画は非開示、市場予想はやや下振れと捉えられる。金融セグメントの減益などが足を引っ張る形に。ただ、野村では、国内EC流通総額の好調な伸び、海外事業の赤字縮小、カード事業の利益成長など、決算内容は良好であると評価。足元では決算への警戒感もやや強まっていたと見られ、安心感へとつながる形にもなっているようだ。
太平洋セメント<5233>:407円(同+8円)
反発。4-6月期営業利益は前年同期比約2割増益の110億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。市場コンセンサスは90億円強の水準であり、大きく上回る状況となっている。国内事業の不振を海外セメント販売の好調がカバーしたもよう。一方、住友大阪セメント<5232>はコンセンサスを下回る業績数値が観測されており、海外展開の優位性などを評価する動きが強まっている。
マーベラス<7844>:1686円(同-132円)
売買代金上位で大幅反落。先週末にかけてのミクシィ<2121>の活況などが刺激となって、昨日は他のゲーム関連の一角と並んで盛り上がる展開になっていた。本日も買い先行の動きとなったが、ミクシィが信用取引規制の強化などを嫌気して下げ幅を広げる形になっており、短期的な過熱警戒感が波及する状況にもなっているようだ。同社のほかにコロプラ<3668>なども売り優勢の展開となっている。
大林道路<1896>:568円(同+29円)
大幅続伸。同社は前日に第1四半期の決算、並びに自己株式の取得実施を発表している。第1四半期営業利益は6.9億円、前年同期比2.1倍と急拡大している。業績予想は据え置きとしているが、順調なスタートを背景に上振れが想定される状況にも。また、発行済み株式数の3.23%に当たる150万株を上限とした自己株式の取得を発表、8月7日から11月30日までを取得期間として市場買付を行うもよう。
カルナバイオ<4572>:1279円(同+261円)
大幅続伸。前日の後場取引時間中に、TNIKキナーゼを標的とした大腸がん治療薬の開発が、医薬基盤研究所の創薬総合支援事業「創薬ブースター」の支援課題に採択されたと発表したことが、引き続き材料視されている。これに伴い、TNIK阻害薬の非臨床試験が、国立がん研究センターと医薬基盤研究所の共同で実施されることになり、迅速な臨床開発へつながることが見込まれると。
サイバーリンクス<3683>:4220円(同+190円)
大幅反発。上期の営業利益2.8億円から3.8億円へ、通期見通しを4.1億円から4.6億円へとそれぞれ上方修正したことが材料視されている。消費税増税にかかる業務受託により上期における流通業向けクラウドサービス分野の業績が計画を上回るほか、防災システム等の工事が下期においても順調に進捗する見込み。同時に、期末の配当予想を1株当たり33円から34円へと引き上げへ。
ラック<3857>:719円(同+37円)
買い先行。4-6月期営業利益は前年同期比2.8倍の3.6億円となり、大幅増益で着地したことが好感されている。セキュリティソリューションサービス事業において、セキュリティコンサルティングサービスやセキュリティ運用監視サービスなどが好調だった。上期営業利益は前年同期比39.6%増の5.4億円が見込まれており、順調な第1四半期の立ち上がりが評価されている。
ミクシィ<2121>:5790円(同-460円)
売り先行。東証が、同社株の信用取引に関する臨時措置を発表したことが嫌気されている。委託保証金率を本日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。8日に予定されている第1四半期決算に対する期待感を背景に前日まで上値追いが続いており、信用取引規制の強化が利益確定売りを誘う格好に。なお、同様に信用規制が強化されたサイバーダイン<7779>も売り先行となっている。
<KO>