注目銘柄ダイジェスト(前場):中外製薬、アコム、ミクシィなど
[14/08/18]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
中外製薬<4519>:3830円(前日比+515円)
一時ストップ高。スイスのロシュが同社を完全子会社化する方向で交渉していると報じられている。6月末時点でロシュは同社株式の約62%を保有しており、取得額は約100億ドルになる見通しと。仮に取得額とされている金額で残りの全株を取得するならば、TOB価格は先週末終値比で7割程度のプレミアムがつくことになる。なお、同社では同報道に対する否定コメントを発表している。
アコム<8572>:369円(同-12円)
売り先行。クレディ・スイス(CS)が投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も342円から317円に引き下げている。7月の利息返還請求件数が前年同月比、前月比ともに増加、会社計画と比較して請求件数の減少は遅延しており、今期の引当金の積増額を引き上げ、業績予想を下方修正するとしているようだ。今期純利益は会社計画の450億円に対して、235億円にまで下方修正している。
東京建物<8804>:895円(同+33円)
大幅続伸。三菱UFJでは投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に一気に2段階格上げ、目標株価も710円から1667円に引き上げへ。現在保有の不動産価値をベースにしたNAVでみると、株価は割安であると見ているもよう。「東京スクエアガーデン」などを中心に、今後の賃料上昇が期待される都心オフィスビルを中心にポートフォリオが構成されていると。なお、業績面でも来期は2ケタ増益を予想しているようだ。
カルビー<2229>:3610円(同+210円)
大幅反発。UBSでは投資判断を新規に「バイ」、目標株価を3900円としている。売上成長力と恒常的なコストダウンで今後3年間のEPS成長率は年平均20%と高成長が見込めること、北米に新たな成長の芽が浮上していること、キャッシュフローの拡大や配当性向の上昇で株主還元の向上が顕在化していること、株価水準に割安感が感じられることなどを評価のようだ。なお、高値更新で買い戻しの動き活発化なども期待へ。
日本エンタープライズ<4829>:316円(同+80円)
ストップ高。従業員が所有するスマホを内線電話として使えるようにするアプリケーションを開発したと発表している。オフィスの固定電話番号にかかってきた外線着信は従業員のスマホへ直接転送できるほか、本社・拠点とスマホ間の内線番号による無料通話が可能となり、デスク上のビジネスフォンは不要となる。業績への寄与などに対する期待感が先行する状況とみられる。
MHグループ<9439>:283円(同-13円)
売り優勢。先週末に本決算を発表し、14年6月期営業利益は1.2億円と従来計画であった1.5億円を下回って着地したことが嫌気されている。消費増税の影響により、4-6月期は直営サロン運営事業を中心に売上高が目標を大幅に下回った。なお、今期については、売上高が前期比5.9%増の19.0億円、営業利益は同26.4%増の1.5億円と増収増益を計画している。
オークファン<3674>:1358円(同+70円)
買い先行。先週末に、ソーシャルメディア事業やクラウドソーシング事業を展開するリアルワールド<3691>の上場が承認されたことが材料視されている。同社は2月にリアルワードとの業務・資本提携により、ビッグデータクレンジングに向けた協業を行うと発表しており、リアルワールドの人気化による恩恵に期待感が先行へ。
カイオム<4583>:1569円(同+116円)
買い先行。一部で、スイスの製薬大手ロシュが約6割を出資する中外製薬<4519>を完全子会社化する方向で交渉していると報じられたことが材料視されているようだ。完全子会社化によって、中外製薬が強みを持つ抗がん剤や関節リウマチ治療剤で相乗効果をより高める狙いと。同社については、創薬アライアンス事業において中外製薬<4519>と共同研究契約を締結しており、思惑的な物色が強まる格好に。
ミクシィ<2121>:5920円(同+60円)
買い先行。4-6月期の経常損益は黒字転換し、新興市場において改善額はトップになったと報じられたことが材料視されている。スマホ向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」のヒットが牽引した格好で、あらためて業績面への関心が高まっているようだ。なお、新興企業全体の4-6月期経常利益は前年同期比10%減となり、4-6月期としては09年以来、5年ぶりにマイナスだったと。
<KO>