注目銘柄ダイジェスト(前場):中外製薬、マイクロニクス、サイバーダインなど
[14/08/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
中外製薬<4519>:3335円(前日比-325円)
急落。ロシュが米バイオ企業のインターミューンを買収することで合意と伝わっており、一方で、同社の未保有株取得を見送ることを決めたともされている。同社経営陣が反対姿勢を示唆したことが株式取得の見送り要因になったもよう。ロシュによる買収報道を受けて、プレミアム期待から先週初に株価は急伸したが、この反動の動きが先行する格好に。
JVCケンウッド<6632>:281円(同+36円)
急伸で年初来高値更新。カーナビ世界最大手の米ガーミンと、自動車メーカー向け純正品を共同開発すると報じられている。現在4割程度の純正品の割合を、提携強化によって、数年後には5割以上に高める方針のもよう。自動走行車などの開発進展に伴い、今後はカーナビの重要性などが一段と高まると見られる中、共同開発によるコスト負担の低減などを期待材料視する動きが先行へ。
村田製作所<6981>:10080円(同+85円)
買い先行。米スマホ部品の大手企業を買収すると発表、買収金額は約490億円とされている。被買収企業のペレグリンは13年12月期売上高が2億ドル程度、同社が最大の商品供給先となっていたようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では、買収による短期業績への影響は限定的だが、中期的な付加価値戦略・競争戦略にはメリットと指摘。
ニトリHD<9843>:6070円(同+230円)
大幅続伸で年初来高値更新。先週末に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.5%増となり、4ヶ月ぶりのプラス転換となっている。消費増税の悪影響は想定以上に軽微といった見方が優勢になっているようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では業績予想を上方修正、目標株価は従来の6500円から6900円に引き上げている。
伊藤ハム<2284>:504円(同+28円)
買い先行で年初来高値更新。2008年以来の500円台を回復している。先週末に自己株式の取得を発表したことが買い材料視されている。発行済み株式数の4.6%に当たる1000万株が取得上限、来月の1日から来年の3月末までを取得期間としている。昨年の5月に実施した自社株買いでは、約1ヶ月で上限の500万株の株式を取得実績、需給期待の先行につながっている。
FESCO<9514>:926円(同-23円)
売り先行。公募増資などにより、最大21億円を調達すると発表したことがネガティブ材料視されている。公募増資で143万株を発行するなど、最大で発行済み株式数は17%程度増加する見通しで、希薄化や需給悪化懸念が先行へ。なお、調達資金については、木質バイオマスを燃料とする発電所(仮称:大分第2木質バイオマス発電所)建設の設備投資資金に充当する予定。
オンコリスバイ<4588>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。一部で、既存の医療機器やがんマーカーでは検出しにくい超早期の段階で、がん細胞を検出する検査サービス事業を立ち上げると報じられたことが材料視されている。遺伝子を改変したウイルスにより、血液中に浮遊するがん細胞を自動的に検出する技術を年内に確立すると伝わっており、関心が高まっている。
マイクロニクス<6871>:6250円(同+330円)
大幅続伸。先週末も大幅高となり、引き続き、見直しの動きとなっている。目立った材料はないが、プローブカードの受注好調による足元の好業績面などが材料視され、売られ過ぎ修正の動きとなっているようだ。なお、三菱UFJでは投資判断「アンダーパフォーム」を継続し、目標株価を950円から1500円へと引き上げへ。プローブカードは着実に改善しているものの、割高感は拭えないとコメントしている。
サイバーダイン<7779>:3835円(同+300円)
買い先行。先週末に、東証が同社株の信用取引に関する臨時措置を解除したことが材料視されている。先週末にかけては、直近で賑わいを見せていたミクシィ<2121>に上昇一服感が意識される中で、短期資金があらためて同社に向かう格好にも。なお、ロボット関連では、1:3の株式分割を発表したハーモニック<6324>も買い気配からのスタートとなっている。
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