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■小中優の銘柄選定:値上がり率ランキングから物色の流れを読み取る

注目トピックス 日本株
フィスコアナリストの小中優は、注目銘柄を挙げる際にスマートフォンアプリ「FISCO」の値上がり率ランキングが使用できる、と言います。全体相場が短期的な過熱感などで上値の重い展開になるなか、個別に材料の出た銘柄や値動きの軽い銘柄での短期的な値幅取りの動きが物色の主体になっていると指摘しています。

小中によると、特にテーマ関連では核となる銘柄が急速に買われ、同テーマの銘柄が思惑的に買われるといった流れが起こりやすい傾向があり、特にここ数日のように売買代金が減少し、物色対象が絞りきれない時などはその傾向が顕著になる、とのことです。

昨日(8月26日)引け後の値上がり率10位には、朝日ラバー<5162>という銘柄がランクインしていました。エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が8月18日に、最先端の次世代がん診断システム開発に向けた産学官連携プロジェクトの始動を発表、委託先に入っていたプレシジョン・システム・サイエンス(PSS)<7707>の株高が話題になるなか、朝日ラバーの研究機関もPSSとNEDOとで共同研究を行っていることから物色が波及した格好だと小中は分析しています。

そのほか、東証が情報セキュリティ対策製品の開発、販売を行うFFRI<3692>の東証マザーズ上場を承認(上場予定日は9月30日)したことなどを受けて、テリロジー<3356>やアズジェント<4288>など、情報セキュリティを手掛ける企業のランクインも目立ったと言います。

小中は次のように指摘しています。「昨日のランキングでは、PSSの株高からの物色波及、情報セキュリティ関連や自動運転関連に短期資金の関心が向かう流れを読み取ることが出来る。短期売買では、値上がり率上位にランクインしている銘柄から“連想感”を波及させていくとも効果的。」

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