アイスタイル Research Memo(9):収益性は一時的な要因で悪化も、財務の安全性は健全な水準
[14/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算概要
(3)財務状況と経営指標
アイスタイル<3660>の2014年6月末の財務状況に関しては表のとおりで、総資産は前期末比235百万円増加の5,758百万円となった。このうち流動資産は、現預金の減少により558百万円減少した一方で、固定資産については793百万円の増加となった。主な増加要因は、新本社移転などにより有形固定資産で236百万円、ソフトウェア資産で85百万円、投資有価証券で656百万円の増加となった。
負債は前期末比26百万円減の1,512百万円とほぼ前期並みの水準となった。このうち、有利子負債残高は89百万円減少し541百万円となっている。また、純資産は前期末比261百万円増の4,246百万円となったが、このうち株主資本は16百万円増の3,953百万円にとどまっており、純資産の増加要因の大半はアライドアーキテクツ<6081>の株式上場による有価証券評価差額金(216百万円)の計上によるものとなっている。
主要経営指標では、財務の安全性を示す流動比率や自己資本比率、D/Eレシオなどはいずれも健全な水準にあると言える。一方、収益性に関しては前述したように、主力のメディア事業におけるシステム開発費用や人件費増、海外事業の立ち上げ負担、その他事業の戦略変更による一時的な収益悪化を主因として、前期比で大きく低下する格好となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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