ラクオリア創薬 Research Memo(11):中期経営計画は全般的に順調な進捗を確認
[14/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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■中期経営計画と業績見通し
(1)中期経営計画の概要
ラクオリア創薬<4579>は2014年2月28日に2014年度〜2016年度の3ヶ年中期経営計画を発表した。その後、現在までのところ計画に変更はない。
過去半年間の進捗状況を見ると、同社は、自社でコントロールできることについては極めて忠実に中期経営計画を遂行してきている。例を挙げれば、京大CiRA及びiPSアカデミアジャパンとの共同研究契約締結、RQ-4の国内第1相臨床試験開始、名古屋大学への研究開発拠点の移転、株式売却益計上と新株予約権の発行、などである。一方、導出済みプログラムの開発促進や、既存パイプラインの導出先の獲得という、自社でコントロールし切れない部分についても、全般には順調に進捗しており、米Durata社のダルババンシンの販売開始や、Aratana社による動物薬(RQ-7)の大規模臨床試験開始といった点に進捗を確認することができる。
同社は、上記の基本方針の下、収益化の蓋然性の高いプログラムだけを織り込んで策定したのが、下記の業績計画である。今中計期間中においては契約一時金やマイルストーン収入が主体で、その事業収益の水準もまだ低水準にとどまるため、営業損失及び当期損失が続くと想定している。ただし、年を追って事業収益が拡大すると同時に事業費用が低下する計画であり、今中計終了後の早期黒字化に向けて、各施策を着実に実行していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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