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ラクオリア創薬 Research Memo(14):2014年12月期は目標とする2,000百万円の資金調達にめど

注目トピックス 日本株

■中期経営計画と業績見通し

(4)所用資金量と資金調達

ラクオリア創薬<4579>に限らず創薬ベンチャー企業にとっての最大の課題は、安定したロイヤリティ収入を獲得できるようになるまでの期間の資金をいかにして確保するかということである。

このための必要資金量として同社は、前述の事業収益及び事業費用を前提に、各年2,000百万円の調達を行うことを基本方針として掲げている。これが実現できれば、各期末の現預金残高として4,000百万円を確保することができ、資金的な不安なく研究開発活動に取り組めるとしている。具体的な資金調達方法として同社は、新株予約権の行使(第三者割当増資)、プロジェクト・ファイナンス、保有資産の活用など、あらゆる手段を採るとしている。

2014年12月期については、保有する米国Aratana社の株式を2014年2月に売却して約1,800百万円(売却益としては1,500百万円)を調達した。また、2014年7月にはメリルリンチ日本証券を割当先として第10回新株予約権を発行した。これが順調に行使されれば約1,366百万円が調達されることになる。2014年12月期については、目標とする2,000百万円の調達はほぼめどがついたと言えるが、来期以降も試練は続くため、この点は今後も注視していく必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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