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ネクスト Research Memo(1):第1四半期は増収基調継続、長期成長に向け戦略的投資を実行中

注目トピックス 日本株
ネクスト<2120>は、不動産・住宅情報サイト「HOME'S(ホームズ)」の運営を主力として、保険ショップ検索・予約サイトや地域情報サイトなど、暮らしにまつわる様々な分野の情報サービスを展開している。全国の加盟店数は11,736店(2015年3月期第1四半期平均)、総掲載物件数は432万件(2014年6月平均)と国内最大規模を誇っている。利用者からの問合せ数に応じて加盟店に課金する「問合せ課金」形式の収益モデルが特徴。総掲載物件数No.1を武器に、積極的なブランディングプロモーションを展開して認知度や集客力を高め、業績は順調に拡大している。

2015年3月期第1四半期(2014年4月-6月期)の業績は、売上高が前年同期比13.4%増の3,852百万円、営業利益が同17.5%減の712百万円と、増収ながら減益となった。期初からの戦略的投資の前倒しを見込んでいた会社予想との対比では、おおむね計画どおりの進捗となった模様である。総掲載物件数の拡大に加え、積極的なブランディングやデジタルマーケティングなどによって、訪問者数や問合せ数が増加したことが増収に寄与した。一方、利益面では、広告宣伝費の戦略的投資などにより減益となった。

2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比17.4%増の17,240百万円、営業利益が同1.2%増の2,328百万円と、増収増益が見込まれている。消費税増税の影響などで、売上高の伸び率は前期に比べてやや鈍化する見通し。また、利益面でも、2014年4月より開始した家具・インテリアECサービス「HOME'S Style Market」による原価率の上昇のほか、デジタルマーケティングの強化や不動産情報領域での新規サービスの開始、加盟店新規開拓などへの先行投資や前期の期ずれにより、利益率は若干低下する見込みとなっている。なお、同社は、2015年3月期を長期的な成長に向けた投資の時期と位置付けている。

成長戦略としては、再投資による圧倒的No.1の確立と、不動産会社向け業務支援サービスの拡充による不動産業界ビジネスプラットフォームの構築を当面の柱としている。また、海外展開や新規事業の育成も図っていく方針である。

■Check Point
・第1四半期は増収減益で計画線の着地、戦略的投資を前倒し
・ブランディングプロモーションや不動産事業者向け新サービスに注力
・今後の利益率の動向が評価ポイントに

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)


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