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ネクスト Research Memo(7):第1四半期は増収減益で計画線の着地、戦略的投資を前倒し

注目トピックス 日本株
■決算動向

(2)2015年3月期第1四半期決算の概要

ネクスト<2120>の2015年3月期第1四半期(2014年4月-6月期)業績は、売上高が前年同期比13.4%増の3,852百万円、営業利益が同17.5%減の712百万円、経常利益が同17.0%減の710百万円、四半期純利益が同19.0%減の418百万円と、増収ながら減益となった。事前の会社予想でも期初からの戦略的投資の前倒しを見込んでおり、おおむね計画どおりの結果だった。

主力の「賃貸・不動産売買」において、継続的なブランディングプロモーションやデジタルマーケティング強化、営業力の強化等により、訪問者数・問合せ数、加盟店数が増加したことが増収に寄与した。一方、「新築分譲」は、消費税増税前の駆け込み需要による完売物件の増加や増税後の需要減のほか、物件仕入れ価格高騰等による供給数減少などで、想定どおりの緩やかな伸び率にとどまった。「注文住宅・リフォーム」も消費税増税前の駆け込み需要の反動減により、想定どおりの減収だった。また、「不動産事業者向け」は、不動産事業者向けCRMサービスの拡販や新サービスである不動産デベロッパー向け業務支援サービスの寄与により大きく伸長した。

利益面では、広告宣伝費(ユーザーシェア獲得のためのブランディングプロモーション、新サービスの開発等)や人件費、営業費(市場調査等)など、長期的な成長に向けた戦略的投資を期初から積極的に行ったことで、営業利益率は18.5%(前年同期は25.4%)に低下したが、おおむね会社計画どおりの減益となった。一方、その他事業は、地域情報サイト「Lococom」の赤字幅縮小、保険ショップ検索・予約サイト「MONEYMO」の黒字転換のほか、赤字が続いていた2サイトを前期の第2四半期に終了したことで赤字幅が縮小した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)


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