ナノキャリア---がん領域に特化、日米欧の市場規模は7兆円に成長
[14/09/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ナノキャリア<4571>は、東京大学の片岡一則教授、東京女子医科大学の岡野光夫教授らが研究してきたミセル化ナノ粒子技術をプラットフォームとし、これを応用し、医薬品を中心に研究開発を行う創薬バイオベンチャー。日本発のナノテクノロジーに基づくミセル化ナノ粒子をコア技術として、主にがん領域において革新的な医薬品を生み出すことを事業目的としている。抗がん剤の日米欧の市場規模は、2013年が5兆8778億円、2014年は6兆5549億円と見込まれている。
同社の研究開発ビジネスモデルは、共同研究、ライセンス(アウト)、自社研究の3つがある。共同研究の場合は、提携先からの研究開発に対する対価としての研究開発協力金収入が計上され、複数のパイプラインがあればそれぞれ収入を得る。ライセンスアウトをする場合は、ライセンス契約時点までの研究開発成果対しする契約一時金(アップフロント)、所定の開発段階に到達したときに支払われるマイルストン、医薬品の承認上市後の医薬品販売高に対するロイヤリティ等の収入が計上される。また、医薬品用材料や臨床試験薬などの製剤供給に伴う収入を計上することもある。自社研究の場合には売上収入はない。
同社においては契約一時金(や第I相、第II相及び第III相臨床試験開始に伴うマイルストンや製剤供給による収入を得ているパイプラインがある。アルビオン社と共同研究を行っている化粧品についても、同社への原材料供給による売上を計上している。
現在、自社または共同開発が進んでいる主なパイプラインは、いずれも抗がん剤であり、NC-6004(ナノプラチン),NC-4016(ダハプラチン)及びNC-6300(エピルビシン)である。シスプラチンは、卵巣がん、頭頚部がん、非小細胞肺がん、胃がんなど、多くのがん腫において標準化学療法の中心的薬剤として採用されており、これをミセル化したものがNC-6004。また、NC-4016 抗がん剤5-FU/LVとの併用で大腸がんの標準的薬剤として世界的に成功を収めているオキサリプラチンをミセル化したもの。NC-6300/K-912は急性白血病、悪性リンパ腫、乳がん、卵巣がん、胃がん、肝臓がん、膀胱がんに使われているエピルビシンをミセル化したもの。エピルビシンは、併用、単独など投与法もさまざまで、特に乳がんの治療において重要な役割を担っている。いずれもシスプラチン等の持つ副作用をミセル化によって軽減・抑制し、薬剤効果を高める働きを有している。
第19期(2015年3月期)については、化粧品原材料(ナノセスタ)の販売継続、共同開発を進めている相手先への治験薬の供給により収益面での安定化を進め、共同研究、共同開発などに向けて提携パートナーの確保を進める。さらに、グローバルな臨床試験の進捗(日本、アジア、米国)、ADCMの研究開発(エーザイ)、siRNAなど核酸ミセル(NanoFect(R))の研究開発の本格化、化粧品分野での新製品開発と事業化(育毛剤など)を計画している。
<TM>
同社の研究開発ビジネスモデルは、共同研究、ライセンス(アウト)、自社研究の3つがある。共同研究の場合は、提携先からの研究開発に対する対価としての研究開発協力金収入が計上され、複数のパイプラインがあればそれぞれ収入を得る。ライセンスアウトをする場合は、ライセンス契約時点までの研究開発成果対しする契約一時金(アップフロント)、所定の開発段階に到達したときに支払われるマイルストン、医薬品の承認上市後の医薬品販売高に対するロイヤリティ等の収入が計上される。また、医薬品用材料や臨床試験薬などの製剤供給に伴う収入を計上することもある。自社研究の場合には売上収入はない。
同社においては契約一時金(や第I相、第II相及び第III相臨床試験開始に伴うマイルストンや製剤供給による収入を得ているパイプラインがある。アルビオン社と共同研究を行っている化粧品についても、同社への原材料供給による売上を計上している。
現在、自社または共同開発が進んでいる主なパイプラインは、いずれも抗がん剤であり、NC-6004(ナノプラチン),NC-4016(ダハプラチン)及びNC-6300(エピルビシン)である。シスプラチンは、卵巣がん、頭頚部がん、非小細胞肺がん、胃がんなど、多くのがん腫において標準化学療法の中心的薬剤として採用されており、これをミセル化したものがNC-6004。また、NC-4016 抗がん剤5-FU/LVとの併用で大腸がんの標準的薬剤として世界的に成功を収めているオキサリプラチンをミセル化したもの。NC-6300/K-912は急性白血病、悪性リンパ腫、乳がん、卵巣がん、胃がん、肝臓がん、膀胱がんに使われているエピルビシンをミセル化したもの。エピルビシンは、併用、単独など投与法もさまざまで、特に乳がんの治療において重要な役割を担っている。いずれもシスプラチン等の持つ副作用をミセル化によって軽減・抑制し、薬剤効果を高める働きを有している。
第19期(2015年3月期)については、化粧品原材料(ナノセスタ)の販売継続、共同開発を進めている相手先への治験薬の供給により収益面での安定化を進め、共同研究、共同開発などに向けて提携パートナーの確保を進める。さらに、グローバルな臨床試験の進捗(日本、アジア、米国)、ADCMの研究開発(エーザイ)、siRNAなど核酸ミセル(NanoFect(R))の研究開発の本格化、化粧品分野での新製品開発と事業化(育毛剤など)を計画している。
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