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エナリス---電力需要の増加を背景に電源開発や電力卸取引が堅調

注目トピックス 日本株
エナリス<6079>は、エネルギーの効率的利用をテーマに、需給管理を核として電力取引、エネルギーマネジメントや電力流通情報等のサービスを提供。また、気象予報士による需要及び発電量の予測を行う。電力の情報を管理・提供しながら、電力流通プロセスのすべてのチャネルに関わり、電力ユーザーと電力サプライヤーのベストマッチングを目指した事業を展開している。
「電力開発コンサルティング」では、太陽光・バイオマス等、再生可能エネルギー開発の支援のほか、バイオガス・バイオディーゼル等多岐にわたる発電をサポート。また、海外からの燃料調達の開発、電力売却のコンサルティング等を手掛ける。「電力卸取引」では、独立系発電事業者から太陽光やバイオマス、風力エネルギーを、また大規模発電所からの電力を調達し、新電力事業者や、電力不足の際には一般電気事業者へ販売する。また、太陽光発電システムによって創出された電力エネルギーを一般固定価格より高い価格で買い取る「太陽光プレミアム買取」も行う。エネルギーマネジメントでは、ユーザーのニーズに見合ったオーダーメイドな電力の代理購入や効率的な電力の活用をサポートする「電力代理購入サービス」、ユーザーのエネルギー情報を管理しながら、電力を有効活用した快適な生活をサポートする「マネジメントシステムHEMS/EMS」、電力使用量をセーブすることで、通常日よりも削減された使用量の実績に応じたインセンティブをお支払いする「デマンド・レスポンス」、次世代の電力流通を担う新電力(PPS) の立ち上げ・運営サポートを行う「新電力業務代行」などを手掛けている。
足元の業績では、2014年12月期第2四半期(1-6月)の売上高が124.46億円、営業利益が4.78億円、経常利益が4.21億円、四半期純利益が2.06億円となり、ほぼ想定どおりの着地となった。エネルギーマジメント事業においては、同社グループで開発した「FALCON SYSTEM」を導入した顧客に対し、部分供給制度を利用し電力の調達先見直す「代理購入サービス」の営業展開に注力。パワーマケティング事業では、電源開発、電力卸取引がともに堅調な推移となっている。

14年12月期については、売上高が前期比4.2倍の434.33億円、営業利益が同2.9倍の22.04億円、経常利益が同3.2倍の22.04億円、純利益が同3.0倍の12.69億円を見込んでいる。業績推移は下期偏重で特に第4四半期に集中するものの、足元の状況は順調に推移しているとみられる。

なお、2016年の電力小売り全面自由化に合わせ、新電力同士で電力を融通し合えるネットワークを構築すると報じられている。加入社は電力不足の際に他社から調達でき、顧客へ電力を安定供給する相互融通の仕組みができることで、自由化後の電力市場活性化につながる見込み。運用開始は16年4月を予定。全国100社以上の加入者を目指すと伝えている。




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