TOKAIHD Research Memo(5):アクア事業は2017年3月期の黒字化を想定
[14/09/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■新中期3ヶ年計画
(2)主力事業の見通し
TOKAIホールディングス<3167>の中期計画における主要サービスの営業利益計画はグラフのとおりとなっている。
○LPガス事業
LPガス事業は、人口の減少や省エネ志向の高まりを背景に家庭用単位消費量は年率1.8〜2.0%減少を想定。また、市場環境としては同業者との競争激化が続くことを想定している。
2017年3月期の営業利益は前期実績比5億円増の44億円を計画。内訳は、家庭用単位消費量の減少で8億円の減益を見込む一方で、顧客件数の増加分(+3万件)で9億円、共同配送の取り組みや、関東・静岡での間接部門の統合など合理化効果で8億円の増益を見込んでいる。
○ブロードバンド事業
市場環境としては、有線のブロードバンド市場は2016年3月期をピークに成熟市場に入ると想定。2017年3月期の営業利益は前期比で5億円増の38億円を計画。家電量販店大手3社における顧客獲得基盤を活かして、顧客件数を3年間で8万件増加するほか、ISPシステムを刷新し、現在運営している「@T COM(全国エリアと対象としたISP)」「TNC(静岡県に特化したISP)」の2つのブランドのバックヤード業務の効率化を進めることで、計画達成を目指す。
○CATV事業
市場環境としては、大手通信事業者との放送サービス競合で価格競争が続くことを想定している。こうしたなか、2017年3月期の営業利益は前期比で3億円増の21億円を見込んでいる。携帯電話会社との提携(スマホ割)をテコにCATV通信サービスの顧客件数を3万件純増するほか、放送サービスもマンション等の集合住宅向けに、集合バルク方式の放送基本料無料プラン+付加サービスの提案を進め、新規顧客の獲得を進めていく戦略だ。
○アクア事業
飲料水に対する「安全・安心」のニーズは依然高く、宅配水市場は引き続き成長が続くと想定。2017年3月期の営業利益は前期比19億円増の1億円と初の黒字化を計画している。顧客件数を3年間で6万件純増するほか、収益性の高い定期配送コースでの契約を推進していく。また、顧客数の拡大に伴う工場の生産性向上効果も見込まれる(生産本数は3年で2.9倍増の366万本、生産コスト単価は3年間で35%向上)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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